北京時(shí)間19日夜、華為（ファーウェイ）はドイツ?ミュンヘンでスマートフォン新機(jī)種「Mate30」シリーズを発表した。Mate30シリーズは引き続きアンドロイドのシステムを採(cǎi)用するが、各方面で確認(rèn)したところによると、グーグルのアプリケーションはプリインストールされていないという。

【その他の寫(xiě)真】

■グーグルアプリがプリインストールされていない

ファーウェイの高級(jí)旗艦シリーズとしてのMate30は、最新のモバイル向けSoCチップ「麒麟990」を搭載し、世界で初めて5G內(nèi)蔵型チップを搭載した5Gスマートフォンでもある。これまでに発表された5Gスマホはどれも外付けの5Gチップを搭載していた。価格をみると、Mate30は799ユーロ（約9萬(wàn)6000円）から、Mate30 Proは1099ユーロ（約13萬(wàn)2000円）から、Mate30 Pro 5Gモデル（8＋256GB）は1199ユーロ（約14萬(wàn)4000円）、Mate30 RS ポルシェコラボモデル（12＋512GB）は2095ユーロ（約25萬(wàn)2000円）だ。

スペックの點(diǎn)で、Mate30シリーズには注目點(diǎn)がいろいろある。報(bào)道によると、ファーウェイが先月にドイツ?ベルリンで開(kāi)催された國(guó)際コンシューマ?エレクトロニクス展（IFA）でメディアに伝えたところでは、米國(guó)の規(guī)制の影響により、まもなく発表する秋の旗艦機(jī)種Mate30にはグーグルのアプリやグーグルプレイのサービスは搭載されない。ただアンドロイドシステムを使用できないわけではないという。

これまでファーウェイは対外的に、「スマホのオペレーティングシステム（OS）ではアンドロイドを最優(yōu)先とする。最終的にグーグルがファーウェイに製品?サービスを提供できないのであれば、ファーウェイは獨(dú)自開(kāi)発のOS『鴻蒙』の採(cǎi)用に踏み切る」と説明してきた。ファーウェイの消費(fèi)者向け端末事業(yè)の余承東（ユー?チョンドン）最高経営責(zé)任者（CEO）はIFAで、「鴻蒙システムはスマホへの応用の準(zhǔn)備が整っており、このシステムを使用した最初のスマホは來(lái)年発売の『P40』になるだろう」と述べた。

余CEOによると、「鴻蒙OSはアンドロイドよりも優(yōu)れた性能、より高い安全性、より強(qiáng)大な分散型の能力、將來(lái)に向けた全シーンに対応する能力を備える。アンドロイド生態(tài)圏のアプリをファーウェイの鴻蒙OSに移行させて開(kāi)発を進(jìn)めたので、開(kāi)発の作業(yè)量は非常に少ない」という。

■海外市場(chǎng)への影響は？

グーグルのアプリを使用できないことは、ファーウェイの海外市場(chǎng)にとって打撃であることは間違いない。通信産業(yè)の専門家?康●（カン?ジャオ、●は金へんにりっとう）氏は、「海外のユーザー、特に歐州のユーザーはグーグルへの依存度が高く、グーグルマップやグーグルペイがMate30で使えないとなると、ファーウェイの歐州市場(chǎng)での発展にマイナス影響を與えることは確実だ」と指摘した。

実際、ファーウェイの全ユーザーに占める海外ユーザーの割合は高い、今年第1四半期の決算では、ファーウェイのスマホ全出荷量のうち海外市場(chǎng)が約40％を占めた。ファーウェイ自身も海外市場(chǎng)を非常に重視しており、旗艦機(jī)種は歐州市場(chǎng)で真っ先に発表し、中國(guó)での発表會(huì)は海外より10日ほど遅れるのが常だった。

電信産業(yè)のアナリスト?馬継華（マー?ジーホア）氏は、「Mate30にグーグルのアプリが搭載されないなら、ファーウェイの歐州市場(chǎng)での売り上げに影響が出るに違いないが、米國(guó)が今年ファーウェイを抑圧した後の狀況を考えると、このようなマイナス影響は実際には徐々に弱まっている。ファーウェイも困難な市場(chǎng)の狀況に少しずつ対応しており、將來(lái)的には消費(fèi)者もグーグルのアプリがないファーウェイのスマホに徐々に慣れていくだろう」との見(jiàn)方を示した。

■ファーウェイの取る戦略は？

アナリストの郭明▲（グオ?ミンチー、▲は金へんに其）氏は、「ファーウェイは2020年に2つの戦略を取り、中國(guó)以外の市場(chǎng)の潛在的衰退リスクを低下させるだろう。1つ目は非中國(guó)市場(chǎng)で舊モデルの値下げや販売促進(jìn)を行うこと。2つ目は中國(guó)市場(chǎng)のシェアを出來(lái)るだけ引き上げることだ。ファーウェイの中國(guó)市場(chǎng)シェアは19年の35～40％から20年は45～50％に上昇する見(jiàn)込みで、中國(guó)市場(chǎng)でのスマホ出荷量の伸びによって非中國(guó)市場(chǎng)での出荷量の低迷を相殺できるとみられる」と指摘した。

■アップルとの爭(zhēng)奪戦での勝算は？

実は歐州市場(chǎng)の第2四半期のデータによると、ファーウェイもアップルもスマホ販売量が減少した。米市場(chǎng)調(diào)査會(huì)社カナリスの報(bào)告では、19年第2四半期の歐州スマホ市場(chǎng)出荷量は4510萬(wàn)臺(tái)に上り、上位3メーカーにはサムスン（1830萬(wàn)臺(tái)）、ファーウェイ（850萬(wàn)臺(tái)）、アップル（640萬(wàn)臺(tái)）が並んだ。前年同期との比較ではサムスンが同20％増加、ファーウェイが同16％減少、アップルのiPhone（アイフォーン）が同17％減少だった。

しかし中國(guó)市場(chǎng)では、ファーウェイのみ同期の販売量が大幅に増加し、アップルをはじめとする他メーカーは軒並み減少した。インターネットデータセンターのデータでは、同期の中國(guó)スマホ市場(chǎng)におけるファーウェイのシェアは37％だったが、アップルは6．7％にとどまった。

アップルがスマホ新機(jī)種「iPhone11」（アイフォーン11）を発表すると、業(yè)界関係者は、「ファーウェイがMate30を発表すれば、今年はアップルとファーウェイが5000元（約7萬(wàn)5000円）から7000元（約10萬(wàn)5000円）の価格帯をめぐって激しい競(jìng)爭(zhēng)を展開(kāi)することになる」との見(jiàn)方を示した。

注目されるのは、アップルがiPhone11の発表會(huì)で、珍しくファーウェイとの比較を行い、微博（ウェイボー）で大きな話題になったことだ。そして今回のMate30の発表會(huì)で、余CEOはiPhoneへの攻撃の手をいささかも緩めなかった。

今年第1四半期、ファーウェイのスマホ業(yè)務(wù)は中國(guó)高級(jí)端末市場(chǎng)のシェアで初めてアップルを抜き、1位に躍り出た。香港の市場(chǎng)調(diào)査會(huì)社カウンターポイント?テクノロジー?マーケット?リサーチのまとめた報(bào)告では、「今年第1四半期の中國(guó)スマホ市場(chǎng)では、600～800ドル（約6萬(wàn)5000～8萬(wàn)6000円）の価格帯で、ファーウェイのシェアが48％になり、アップルの37％を抜いた。しかし800ドル以上の価格帯では、アップルが74％も占め、ファーウェイは18年第1四半期の2％から14％に上昇した」という。

買い換え周期をみると、アップルの方がやや勝っている。

國(guó)金証券股フン有限公司（フンはにんべんに分）は、「ここ數(shù)年、スマホのイノベーション能力が低下し、解決が待たれる弱點(diǎn)もどんどん減っている。同時(shí)に、品質(zhì)は向上を続け、消費(fèi)者の買い換え意欲が低下したため、1つの機(jī)種の平均使用期間がどんどん長(zhǎng)くなっている。この平均使用期間の長(zhǎng)期化は変えられない流れで、中でもアップル機(jī)種の平均が最も長(zhǎng)く38カ月に達(dá)し、ファーウェイは24カ月だ」と指摘した。

カウンターポイントの閻占孟（イエン?ジャンモン）研究ディレクターは、「ファーウェイのアップルへの打撃は特に激しいものではなく、『穏やかな』打撃に過(guò)ぎない」と述べた。

しかし安信証券股フン有限公司は、「重要な中國(guó)市場(chǎng)では、ファーウェイ、小米、OV（OPPOとvivo）などが誕生?発展して、市場(chǎng)シェアの大部分を占めるようになり、ファーウェイが打ち出す高級(jí)機(jī)種ラインがアップルからかなりのユーザーを奪うと考えられる。技術(shù)的にみて、破壊的イノベーションは足りないため、他メーカーとアップルとの差は徐々に縮まってきている」との見(jiàn)方を示した。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?編集/KS）