2013年7月25日、世界3大映畫祭の一つである第70回ヴェネチア國(guó)際映畫祭で、臺(tái)灣のツァイ?ミンリャン（蔡明亮）監(jiān)督の「郊遊」がコンペティション部門に選出された。中國(guó)語映畫で唯一のノミネートとなり、この事態(tài)に監(jiān)督自身が苦言を呈している。新浪網(wǎng)が伝えた。

マレーシア出身で、臺(tái)灣を拠點(diǎn)に活動(dòng)するツァイ監(jiān)督。94年の「愛情萬歳」でヴェネチア國(guó)際映畫祭グランプリにあたる金獅子賞を受賞している。同映畫祭では過去6回、自身の監(jiān)督作およびプロデュース作が各部門でノミネートされている。このため、監(jiān)督自身も「ヴェネチアとは相性が良い」と語るほどだ。

今回、コンペ部門に「郊遊」がノミネートされ、宮崎駿監(jiān)督の新作「風(fēng)立ちぬ」などとグランプリを爭(zhēng)うことになった。監(jiān)督によると「郊遊」は、自身の過去20年間で最高の作品。キャスト陣に名の売れたスターは不在で、監(jiān)督の“分身”とも言われる俳優(yōu)リー?カンション（李康生）など気に入った役者だけを使い続け、スタッフの顔ぶれも毎回同じ。監(jiān)督?役者?スタッフが共に円熟期に入ったことが、作品のクオリティを高めた要因であるという。

今回のコンペ部門では、中國(guó)語映畫で唯一のノミネートとなる。近年、特に中國(guó)本土は世界最大規(guī)模の映畫市場(chǎng)となり、破格の投資額の商業(yè)映畫が次々に登場(chǎng)している。ハリウッドとの合作も急激に増え、興業(yè)収益でも歐米と肩を並べるほどになっている。中華圏はそこまでの巨大市場(chǎng)を持ちながら、今回のようにコンペ部門選出がわずか1作というのは、「危機(jī)感を持つべき」とツァイ監(jiān)督。「これは決して軽視してはならない事態(tài)だ」と語っている。（翻訳?編集/Mathilda）