2019年9月30日、中國紙?環(huán)球時(shí)報(bào)は、米メディアのユーラシア?レビューの記事を引用し、中國はあくまでも発展途上國だとする記事を掲載した。

記事は、西洋諸國の一部の人は中國のことを急速な経済成長を渇望する「わんぱく坊主」のように見なしており、ルールを守ることによってのみ成長できると考えていると紹介。その上で記事は、最近オーストラリアのモリソン首相が、中國について「新たな先進(jìn)國経済」と呼び、「その行いはこの新たな地位とそれに伴う大國としての責(zé)任を反映すべき」との見方を示したと指摘した。記事は「証拠と経験からすると、これは無責(zé)任な話である」とし、モリソン首相の考えは「米國への服従を示すために、自國利益を軽視したもの」と論じた。

そして「この種の言論はタイミング的にも誤っている」と指摘。米中貿(mào)易戦爭の最中であって冷靜になる必要があり、「中國の歓心を買うことはそれが生ぬるい態(tài)度であっても悪いことではない」などと述べた。

また、モリソン首相の中國論には他にも誤った観點(diǎn)があると記事は説明。それは「中國を先進(jìn)國とみなすこと」で、これは中國が世界貿(mào)易機(jī)関（WTO）のルールを更に遵守することへの期待を意味しているという。

しかし、米國自身が安全問題を理由にWTOのルールを曲げている中で、中國についてこのように語ることは「滑稽としか言いようがない」と記事は指摘。キャンベラにある中國大使館が「モリソン首相の発言は米國の論調(diào)に合わせたもの」との見方を示し、「過去數(shù)十年にわたり、中國は自身の努力により経済と社會(huì)の発展を遂げ、世界第二の経済體となった。しかし、中國全體の発展レベルと先進(jìn)國とには大きな差があり、全面的な現(xiàn)代化には長い道のりを要する」と指摘したことを伝えた。

記事はさらに、「中國の1人當(dāng)たりの國內(nèi)総生産（GDP）は世界70位で、米國の15．6％、オーストラリアの17％程度に過ぎない」と述べ、「米國に追隨することは一種の病だ。徹底的に勇気をもって米國から脫卻しない限り、付ける薬はない」と結(jié)んだ。（翻訳?編集/山中）