中國(guó)メディアの環(huán)球時(shí)報(bào)は2日、米紙ニューヨーク?タイムズが中國(guó)の閲兵式の様子を伝えた記事の標(biāo)題に誤りがあったことを指摘し、「またしても不注意なメディアが現(xiàn)れた」とやゆした。

中國(guó)で國(guó)慶節(jié)恒例の軍事パレード「閲兵式」が行われた10月1日、ニューヨーク?タイムズのウェブサイトには「戦車(chē)にミサイル、でもハトは無(wú)し。（原文：Tanks， Missiles and No Pigeons）中國(guó)が建國(guó)70周年を祝う」と題した記事が掲載された。

同記事では、閑散とした天安門(mén)広場(chǎng)の様子を撮影した寫(xiě)真が添えられ、「習(xí)近平（シー?ジンピン）國(guó)家主席にとって、國(guó)慶節(jié)はチャンスであり、また重要な瞬間でもあった。とりわけ米國(guó)との貿(mào)易戦爭(zhēng)などにおける緊張がますます高まっている時(shí)期に、同氏は共産黨の功績(jī)に浸る機(jī)會(huì)を與えられた」「北京の街は、閲兵式の準(zhǔn)備を通して、國(guó)家と黨、そして習(xí)主席をたたえる舞臺(tái)へと形を変えた」などとつづられた。

しかし、環(huán)球時(shí)報(bào)は、「これは明らかに、われわれの國(guó)慶節(jié)を“不気味”に感じさせようと演出している意図的な報(bào)道だ。だが、すぐに中國(guó)のネットユーザーの嘲笑を買(mǎi)うこととなった」と指摘。その理由として、「その日の天安門(mén)広場(chǎng)では実に7萬(wàn)羽以上のハトが放たれたからだ」と説明した。

今回の閲兵式では、建國(guó)70周年という節(jié)目に合わせて、北京市伝書(shū)鳩協(xié)會(huì)が市內(nèi)の一般家庭から手配した約7萬(wàn)羽のハトが空に放たれ、さらにハトの提供者には1羽ごとに腳環(huán)と証明書(shū)が贈(zèng)られたことが、中國(guó)のネット上で大きな話題を呼んでいた。

記事は一方で、「式典の安全確保のため、國(guó)慶節(jié)當(dāng)日に鳥(niǎo)類(lèi)や風(fēng)船などを飛ばさないよう當(dāng)局が9月中旬に一般市民に向けた通告を出していたことがニューヨーク?タイムズの記事の『ハトは無(wú)し』との記述につながったのだろう」と推測(cè)。しかし、「彼らの偏った報(bào)道はわれわれに嫌悪感こそ抱かせなかったものの、新たな笑いの種を提供する結(jié)果となった」と皮肉った。（翻訳?編集/巖谷）