2013年7月31日、中國経済は今、モデルチェンジ?アップグレードの重要な時(shí)期に差し掛かっており、政府はサービス貿(mào)易の大々的な発展を、未來の発展の重點(diǎn)としている。そのうちアニメ貿(mào)易の成長の潛在力は軽視できないものだ。中國のアニメ産業(yè)は、2004年から始まった。中國は2011年に日本を抜き、世界最大のアニメ生産國の玉座に輝いた。中國人漫畫家の作品も、日本の主流マンガ市場に進(jìn)出した。経済參考報(bào)が伝えた。

日本は「アニメ王國」として知られ、そのアニメ製品の生産高は世界の60％を占め、テレビで日本のアニメを放映したことのある國は100カ國を超える。日本のアニメ産業(yè)の最新狀況はどうなっているのだろうか？どのような新しい特徴が生まれているのだろうか？日本のアニメ産業(yè)の発展に影響する要素には何があるだろうか？中國企業(yè)はそこからどのような有益な経験を?qū)Wべるだろうか？

◆日本のアニメ市場の規(guī)模が縮小、アニメの商品化が進(jìn)む

日本のアニメ産業(yè)は狹義と広義の2種類の市場規(guī)模に分かれる。狹義のアニメ市場規(guī)模は、アニメ制作會(huì)社の売上高、広義のアニメ市場規(guī)模は顧客がアニメ関連商品に支払った金額に基づき統(tǒng)計(jì)をとる。日本の狹義のアニメ市場規(guī)模は2005年に2314億円というピークに達(dá)し、その後は低迷を続け、2010年には1528億円と、大幅に縮小した。

◆広義の市場規(guī)模、大幅な縮小は無し

日本の広義のアニメ市場規(guī)模を観察すれば、狀況がそれほど悲観的なものではないことが分かる。日本のアニメ産業(yè)の市場規(guī)模のピークは2008年に現(xiàn)れ、1兆4058億円に達(dá)した。2010年は1兆3205億円となり、依然として2005年の1兆2916億円を上回った。広義のアニメ市場規(guī)模には、小幅の縮小しか生じていないことが分かる。

◆アニメ作品の商品化

日本のアニメ市場規(guī)模はやや縮小したが、アニメ作品の商品化が日増しに強(qiáng)化されていることに注目すべきだ。アニメキャラクター商品の小売市場規(guī)模は、2010年に前年比9．2％増の6421億円に達(dá)し、過去最高を記録した。

◆制作技術(shù)?市場開拓?融資?知的財(cái)産権の保護(hù)

経済のグローバル化と技術(shù)の急速な発展に伴い、日本アニメ産業(yè)は制作技術(shù)?市場開拓?融資制度?知的財(cái)産権の保護(hù)の面で、次の新たな特徴を見せている。

（1）アニメ制作、情報(bào)?通信技術(shù)を融合

1990年代、パソコンの普及とアニメ制作ソフトの開発に伴い、日本のアニメはデジタル化制作水準(zhǔn)を大幅に引き上げた。

（2）二次利用市場の発展

アニメ作品は一次利用と二次利用という、二つの形態(tài)に分かれる。一次利用市場は主に、テレビ放送?映畫公開によりアニメ創(chuàng)作の目的に達(dá)する。二次利用市場は、アニメ作品とアニメ産業(yè)チェーンにおけるアニメ編集、DVD制作、関連商品の開発を一體化し、アニメの開発利用を深化する。日本では現(xiàn)在、マンガ出版とアニメ制作のみに依存する一次利用市場において、すでに畫期的な進(jìn)展が実現(xiàn)できなくなっている。一方で二次利用市場はより多くの収入をもたらし、特にアニメ関連商品の売上高は高額にのぼる。アニメ作品の二次利用市場は、日本のアニメ産業(yè)に新たな活力をもたらすと言える。

（3）製作委員會(huì)、リスク分擔(dān)のメカニズム

アニメ産業(yè)はハイリスクの産業(yè)だ。例えば、テレビ向けの21分間のアニメ作品は、100人が3カ月以上をかけて制作する必要がある。仮にアニメ作品が視聴者に受け入れられなければ、制作會(huì)社はコストを取り戻せず、さらには大量の負(fù)債を背負(fù)い込む可能性がある。1990年代になると、アニメ制作で分擔(dān)するリスクを下げるため、日本で獨(dú)創(chuàng)的な製作委員會(huì)方式が制定された。製作委員會(huì)方式のメリットはこうだ。▽その他のアニメ制作會(huì)社に投資を行っている企業(yè)にとっては、一つのアニメ作品への投資額を大幅に減らすことで、より多くの作品に投資する選択の余地が殘せる。▽アニメ制作會(huì)社にとっては、制作の経費(fèi)が工面しやすくなる。製作委員會(huì)方式の導(dǎo)入により、日本では近年獨(dú)立局系アニメ作品が増加している。

（4）アニメ作品の知的財(cái)産権の保護(hù)を重視

アニメの主な収入源は、アニメの関連商品だ。ゆえに知的財(cái)産権の保護(hù)が十分でなければ、海賊版が正規(guī)版の市場シェアを奪い、アニメ映畫の著作権を侵害し、関係者が得るべき報(bào)酬を得られなくなる。日本は近年、知的財(cái)産権の保護(hù)に全力を盡くしており、國內(nèi)のアニメ著作権保護(hù)の法制度を整え、さらに頻繁に國際提攜を進(jìn)め、アニメ産業(yè)の健全な発展を保証している。

◆日本アニメ産業(yè)の問題點(diǎn)

日本の狹義のアニメ産業(yè)市場規(guī)模は2005年以降に低迷を続けている。市場競爭の激化、アニメ制作の大量の外注、アニメ人材の不足、経営赤字などが、その根本的な原因と見られる。

（1）海外市場の競爭の激化

アニメ大國の米國は、日本のアニメ産業(yè)のライバルだ。米國の他に、韓國や中國といったアニメ新興國の急発展も、日本のアニメ産業(yè)に激しい競爭を強(qiáng)いている。同時(shí)に日本のアニメ産業(yè)そのものが抱える問題もまた、さらなる発展を制約し始めている。

（2）アニメ産業(yè)、制作の空洞化

多くのアニメ企業(yè)は近年、制作費(fèi)を削減するため、アニメ原作の作図や著色といった初期制作を中韓や東南アジア諸國の制作會(huì)社に外注している。多くのアニメ作品の初期段階の業(yè)務(wù)が、中國、韓國、フィリピンなどのアジア諸國に流出しており、海外への依存度が高まっている。この長期的な外注により、日本本土のアニメ制作者、特に若者は基礎(chǔ)的な業(yè)務(wù)の訓(xùn)練機(jī)會(huì)が減少し、アニメ制作の堅(jiān)固な基礎(chǔ)を築けず、結(jié)果的にアニメ産業(yè)の制作の空洞化が生じている。

（3）低給與、アニメ人材が流出

日本のアニメ制作會(huì)社の多くは中小企業(yè)だ。中小企業(yè)基盤整備機(jī)構(gòu)が2006年に626社を?qū)澫螭藢g施した調(diào)査によると、資本金5000萬円未満のアニメ制作會(huì)社が全體の88％を、従業(yè)員が100人未満の會(huì)社が90．6％を占め、ほとんどが中小企業(yè)だった。アニメ制作の中小企業(yè)は熾烈な競爭の中で、自社の従業(yè)員をコスト削減の対象とせざるを得ず、結(jié)果的にアニメ制作者が安月給となっている。

（4）深刻な赤字

日本のアニメ産業(yè)は、次の獨(dú)特な発展方式を持っている。▽まずマンガが出版され、そのマンガがアニメ化し、テレビで放送される。▽制作者は作品の著作権を持ち、これを?qū)澩獾膜素湁婴?、アニメシリーズの関連商品を生産?販売する。▽アニメ作品の著作権の販売で利益を獲得すると、制作者はアニメ商品のさらなる開発を進(jìn)め、最終的に新たなアニメを開発する。

このような良性の循環(huán)が存在するが、近年はアニメ制作會(huì)社が雨後の竹の子のように出現(xiàn)している。またアニメ作品がテレビや映畫で発表される時(shí)間は限られているため、アニメ制作會(huì)社は放送時(shí)間を巡り熾烈な競爭を繰り広げている。多くの企業(yè)は、製作委員會(huì)もしくはテレビ局から突きつけられた、厳しい條件をのまざるを得ない。アニメ作品への投資とその生産高は比例せず、アニメ制作チームの積極性がそがれている。

中國のアニメ産業(yè)は近年急速に発展している。日本のアニメ産業(yè)の市場規(guī)模はやや縮小しており、新たな問題が表面化している。しかし中國は、日本アニメ産業(yè)がブランド樹立、制度のイノベーション、資金回収、市場開拓、キャラクターのPR、アニメの二次利用で、中國が真剣に學(xué)習(xí)し參考にすべき、多くの貴重な経験を持っていることを認(rèn)識(shí)しなければならない。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/ YF?編集/武藤）