中國メディア?環(huán)球網(wǎng)は10日付で掲載した記事で、今年の「中國國際工業(yè)博覧會（略稱：工博會）」を取材した內(nèi)容を基に、「日本企業(yè)は“メード?イン?チャイナ”の全體的なレベル向上のために協(xié)力を始めている」と指摘した。

同博覧會は例年上海で行われており、第21回となる今回は9月17～21日に國家國家會展中心（NECC）で開催された。主催者が事前に発表した內(nèi)容によると、今年は9つの専門展が設(shè)けられ、2600を超える企業(yè)の出展と17萬人の海外?國內(nèi)からの見學(xué)者の來場が見込まれた。

記事の筆者は、実際に來場した感想として、「規(guī)模は來場者數(shù)とともに年々大きくなっているようだ。數(shù)年前の工博會では精密さや生産速度に重きが置かれていたとすれば、ここ2年は“スマート”や“エコ”が主流を占めている」と指摘した。

続いて、「中國は世界最大の工業(yè)國であり、新たな設(shè)備に対する需要が大きい。工博會に出店する企業(yè)は中國の工業(yè)の変化を敏感に察知し、その変化に応じて最も魅力的な商品を売り出さなければならない」と論じた。その上で、「日立が展示していた內(nèi)容からは、同社が最大限の努力をもって中國の製造業(yè)の第一線に近づこうとしていることが感じられた。彼らの出展內(nèi)容の変化からは、中國の工業(yè)が今後迎えるであろう新たな動向を読み解くことができる」と紹介した。

そして、筆者は工博會で目にした日立のスマート製造ソリューションが中國の抱える問題を解決しうると指摘。その背景について、「中國全土では工業(yè)化が進(jìn)んでいるが、地域間、また地域內(nèi)における業(yè)種の異なる企業(yè)の間には、産業(yè)技術(shù)のレベル向上の速度にばらつきがある。この現(xiàn)象は極めて深刻である」「一方、外資企業(yè)もこの狀況を目の當(dāng)たりにしている。日本企業(yè)は中國企業(yè)とのつながりが深く、中國の工業(yè)に參入する過程でどのように中國國內(nèi)の産業(yè)技術(shù)の格差を改善するかという問題は、日本企業(yè)が新たな市場を開拓する上で重要なカギとなりつつある」などと説明した。

さらに、同社の中國における具體的な取り組みについて、「日立は畫像処理の技術(shù)を通して新人作業(yè)員と熟練の作業(yè)員の動作を比較し、製品の質(zhì)に影響を及ぼすような操作ミスをすぐに発見できるようにしている。中國では工業(yè)の急速な発展に伴い大量の新人作業(yè)員が生産ラインの最前線で働いている。畫像処理技術(shù)の導(dǎo)入は生産の質(zhì)を大幅に向上させた」と紹介した。

このほか、「過去數(shù)十年の間に中國國內(nèi)の63の製鉄所が日立と技術(shù)交流を確立させ、多くの生産設(shè)備が日立によってもたらされた。同社はまた、それらの製鉄所にAIやビッグデータを用いた支援を提供している。今後、この動きがさらに多くの製鉄所に拡大されれば、中國の鉄鋼製造業(yè)全體の技術(shù)レベルを大きく高めることにつながる」と指摘した。

記事によると、日立産業(yè)制御ソリューションズで本部長を務(wù)める佐々木一彰氏も、中國との協(xié)力について「中國の5G環(huán)境の下で、すべての生産ラインの稼働狀況や故障狀況を管理し、工場全體の生産効率を高めたい。われわれがしたいのは、こういった全く新しいタイプの取り組みなのです」と語っているという。（翻訳?編集/巖谷）