2013年8月4日、中國(guó)の習(xí)近平（シー?ジンピン）國(guó)家主席が解放軍建軍記念日を前に行った海洋権益の維持に関する談話が力強(qiáng)く、気迫に満ちていたことにAP通信、ロイター、ブルームバーグなど、世界の著名メディアはこぞって注目した。あるメディアは「中國(guó)は海洋領(lǐng)土紛爭(zhēng)の交渉による平和的解決を望むが、中國(guó)の主権を損なうことはあり得ず、防御能力もさらに強(qiáng)化する」との言葉を報(bào)じた。この「中國(guó)の強(qiáng)いメッセージ」は、日本が中國(guó)による東シナ海探査についてわめき立て、妨害しようし、フィリピンが「中國(guó)を訴える」仲間に他國(guó)を引き入れようとするなかで発せられたものであることから、なおさらに注目を集めた。（文：賈秀東（ジア?シウドン）人民日?qǐng)?bào)特約論説員、中國(guó)國(guó)際問(wèn)題研究所特別招聘研究員。人民日?qǐng)?bào)海外版「望海樓」掲載）

中共中央政治局集団學(xué)習(xí)は2002年に始まって以來(lái)、中國(guó)の平和的発展の道における重大な戦略的注目點(diǎn)の反映、重大な政策の推進(jìn)強(qiáng)化のシグナルとなってきた。先日の集団學(xué)習(xí)では海洋強(qiáng)國(guó)の建設(shè)がテーマとなった。これは過(guò)去10年余り、85回の集団學(xué)習(xí)で初のことであり、海洋強(qiáng)國(guó)の建設(shè)と海洋権益の維持を新指導(dǎo)部が強(qiáng)く重視していることの現(xiàn)われだ。

沿岸國(guó)の経済、安全保障、外交戦略における海洋の重要性は21世紀(jì)に入り一段と際立ち、各大國(guó)による海洋での戦略角逐が激しさを増し、中國(guó)に関わる海洋権益爭(zhēng)いも複雑さを増している。日本、フィリピン、ベトナムといった海を隔てた隣國(guó)は、中國(guó)の島や礁、海域を侵奪?占拠する不法行為の強(qiáng)化を企てている。米國(guó)の「リバランス戦略」は本質(zhì)的にアジア太平洋地域での同盟とパートナーシップを強(qiáng)化し、海洋から中國(guó)に対する戦略的優(yōu)勢(shì)を維持し、防備と牽制を強(qiáng)化しようと企てるものである。

中國(guó)にとって海洋は持続可能な発展を?qū)g現(xiàn)するための重要な空間であり、資源を保障するものであると同時(shí)に、平和的発展の戦略的チャンス期が直面しうる脅威の潛在的な源でもある。このため、まさに習(xí)主席が指摘したように、中國(guó)にとって海洋強(qiáng)國(guó)の建設(shè)は、持続的で健全な経済発展を後押しし、國(guó)家の主権、安保、発展上の利益を守り、ややゆとりのある社會(huì)を全面的に完成し、さらに中華民族の偉大な復(fù)興を?qū)g現(xiàn)するうえで、重大かつ計(jì)り知れない意義を持つ。

昨年、中共の第18回黨大會(huì)は海洋強(qiáng)國(guó)の建設(shè)という重大な戦略方針を打ち出した。今年発表の國(guó)防白書は初めて「海洋権益の維持」に特別な節(jié)を設(shè)けた。中國(guó)の海上権益維持法執(zhí)行部隊(duì)は整理統(tǒng)合され、中國(guó)海警の名で300萬(wàn)平方キロの管轄海域で活発な活動(dòng)を始めた。中國(guó)海軍は狙いを定めた海洋権益維持実戦訓(xùn)練を増やしている。中國(guó)は近年、一連のコンビネーションブローを繰り出して、中國(guó)の海洋権益を侵害する関係國(guó)の行為に対して力強(qiáng)い反撃を行なった。これは、中國(guó)は海洋で自らもめ事を起こすことはないが、もめ事を恐れることも斷じてないということを物語(yǔ)っている。

同時(shí)に中國(guó)は平和、発展、協(xié)力、互恵の外交理念を海洋における戦略的利益の推進(jìn)に適用し続けている。例えばスカボロー礁（中國(guó)名?黃巖島）や尖閣諸島（中國(guó)名?釣魚島）をめぐる事態(tài)において、中國(guó)側(cè)は対話と交渉を通じて問(wèn)題を解決する立場(chǎng)も放棄していない。中國(guó)は東南アジア諸國(guó)連合（ASEAN）との多層的、全方位的海洋協(xié)力構(gòu)造を徐々に構(gòu)築するため、30億元（約484億円）の中國(guó)?ASEAN海洋協(xié)力基金の創(chuàng)設(shè)を宣言した。中國(guó)は海洋防災(zāi)?減災(zāi)、海洋モニタリング?予報(bào)、環(huán)境保護(hù)などの分野で周辺國(guó)との協(xié)力強(qiáng)化も望んでいる。これは友好的交渉を通じて海洋権益紛爭(zhēng)を平和的に解決しようとする中國(guó)の姿勢(shì)が誠(chéng)意あるものであることを物語(yǔ)っている。

外交では「和すれば共に利し、闘えば共に傷つく」とよく言われる。この分かりやすい道理は國(guó)際海洋問(wèn)題にも當(dāng)てはまる。だが國(guó)際政治の現(xiàn)実は時(shí)に殘酷であり、海洋紛爭(zhēng)を処理するにあたり、われわれの一方的な善意を相手が理解し、歩調(diào)を合わせるとは限らない。この點(diǎn)に鑑み、われわれは鮮明な「両手戦略」によって誠(chéng)意と決意をはっきりと示し、従うことのできるロードマップと越えてはならぬ、譲れぬ一線をはっきりと區(qū)別しなければならない。これが、中國(guó)最上層部が発した海洋権益維持の最も強(qiáng)いメッセージである。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/ NA?編集/武藤）