米國(guó)のトランプ大統(tǒng)領(lǐng)は11日の中國(guó)との貿(mào)易協(xié)議について「重要な第1段階の合意に達(dá)した」と自畫自賛し、15日に予定していた対中追加関稅第1～3弾の引き上げを延期した。これに対し、中國(guó)は「合意」に全く言及しないまま。米ブルームバーグ通信は「中國(guó)側(cè)は冷ややかな反応」と伝えた。

米國(guó)側(cè)によると、「第1段階」と稱して暫定合意したのは農(nóng)産品と為替、知的財(cái)産権などの特定分野。中國(guó)が400億ドル（約4兆3千億円）から500億ドルの米農(nóng)産品を購入するという。中國(guó)の対米農(nóng)産品輸入の過去最高額は年約260億ドルだった。

金融面では中國(guó)が通貨政策で透明性を確保する。米政権が意図的に人民元安に誘導(dǎo)しているとして8月に指定した「為替操作國(guó)」の扱いは今後検討する。中國(guó)が米金融機(jī)関に市場(chǎng)を開放していく方針も盛り込んだ。

トランプ大統(tǒng)領(lǐng)は11月中旬にチリで開かれるアジア太平洋経済協(xié)力會(huì)議（APEC）首脳會(huì)議で、中國(guó)の習(xí)近平國(guó)家主席との間で正式に署名したいと表明。今後、米中両國(guó)で文言を調(diào)整する過程で意見が食い違う可能性はあるが、トランプ氏は「問題は起きないだろう」と強(qiáng)調(diào)した。

一方、中國(guó)國(guó)営新華社は12日、「雙方は率直で効率がよく、建設(shè)的な議論をした」と報(bào)道?！皋r(nóng)業(yè)、知的財(cái)産の保護(hù)、為替、金融サービス、貿(mào)易協(xié)力の拡大、技術(shù)移転、紛爭(zhēng)解決などの分野で実質(zhì)的な進(jìn)展があった」としたが、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)が成果として挙げた「部分合意」という文言は使わなかった。

中國(guó)商務(wù)部も多くの分野で「雙方が実質(zhì)的な進(jìn)展を遂げた。最終合意の方向に向けて協(xié)力することで一致した」とだけ言明。中國(guó)網(wǎng)も「平等と相互尊重を踏まえた上で共に歩み寄り、容易な問題から徐々に難しい問題へと取り組むことで、最終的な合意に向け地ならしができる」と説明した。

中國(guó)の反応の背景について、ブルームバーグ通信は「15日に予定されていた対中関稅率の一部引き上げの先送り以外、中國(guó)に対する米國(guó)の関稅圧力が和らげられることはほぼなかった。中國(guó)のかねての交渉ポジションだった追加関稅の完全撤回からは程遠(yuǎn)い」と指摘?！钢袊?guó)側(cè)も為替や知的財(cái)産をめぐる慣行についての曖昧な約束や、同國(guó)がいずれにしても必要とする農(nóng)産物の購入といったこと以外はあまり譲歩することはなかった」と報(bào)じた。

さらにブルームバーグ通信は「新華社通信は雙方は紛爭(zhēng)の激化を回避したが、殘る問題の多くは依然として不確実性に満ちている。中國(guó)は常に十分な忍耐と戦略的な強(qiáng)さを維持しなければならないと主張した」と紹介?！笢p速する國(guó)內(nèi)経済への圧力を中國(guó)政府が少しでも緩和したいのなら、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)に調(diào)子を合わせる以外に選択肢がほとんどないことが浮き彫りになった」との見方も示した。（編集/日向）