2013年8月12日、韓國ソウルにある安重根義士記念館はこの2カ月で來館者數(shù)のピークを迎えている。

「民族正気の殿堂」―記念館前の石碑に刻まれたこの言葉は、記念館の歴史的背景と特殊な意義を來館者に伝えている。1909年10月26日、安重根は日本の首相を4度務(wù)めた伊藤博文を中國?ハルビン駅で暗殺。その後逮捕され、旅順監(jiān)獄で死刑となり、朝鮮半島では著名な抗日愛國英雄のシンボルとなった。

記念館に入ると數(shù)多くの寫真、資料、マルチメディアが來館者に出生から大義のために死ぬまでの安重根の事績を伝えている。中學(xué)生の李賢載さんは「これまでは教科書で學(xué)んだだけだったことが、記念館で生き生きと、詳しく正確に示されて、歴史に対する認識がより全面的になり、深まっただけでなく、愛國主義精神も強まりました」と語った。

趙東成館長によると記念館は1970年に建設(shè)。2010年の逝去100周年に、政府の拠出と國民の寄付金で新館を建設(shè)した。新館オープン以來、毎日約300人が來館。韓國人だけでなく、外國人観光客の姿も少なくない。來館者ノートには、世界各國の來館者の署名と感想が書き殘されている。日本の東京から訪れたある來館者は「感謝」の字を殘していた。

「安倍內(nèi)閣が発足すると、日本人來館者はだいぶ減りました」―記念館の李恵●（●＝竹かんむりに均）記念事業(yè)部長によると、オープン以來、記念館には多くの日本人が來館していた。だが安倍政権発足後、日本からの來館者は減った。

韓國の大學(xué)生、金恵娜さんは「日本は歴史歪曲教科書によって自らの犯した罪を覆い隠そうとしています。このため日本の多くの中高生は歴史を全面的に、正しく理解するすべがありません。日本がドイツに學(xué)び、擔(dān)うべき責(zé)任を擔(dān)うこと、そして日本の青少年がより多く記念館を訪れることを希望します」と語った。

侵略された歴史はすでに過去のものとなったが、歴史問題は日韓の民族感情におけるしこりであり続けている。安倍內(nèi)閣発足後の歴史問題における日本の數(shù)々の歪曲によって、韓國では反日感情が強まっている。趙氏は「歴史を正しく學(xué)ぶことのできない民族は歴史の不幸を繰り返すでしょう。これは自國を害するのみならず、善良な隣國も傷つけます。日本政府は隣國と世界の人々の感情を顧みずに軽はずみな行動をしてはなりません」と語った。

そして「日本國內(nèi)には歴史を直視できる見識ある人々がまだ多くいます。こうした人々は自らの良心と理性によって、日本を善良で友好的な國際社會の一員にするためにたゆまず努力してくれると信じています」と続けた。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/NA?編集/武藤）