甲骨文字を解読できたら1文字150萬円の懸賞金!中國で話題に

人民網(wǎng)日本語版    2019年10月29日(火) 21時(shí)0分

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今年で甲骨文字が発見されてちょうど120年目になる。1899年に発見されて以降、數(shù)多くの學(xué)者が必死にその解読に努めてきたものの、現(xiàn)時(shí)點(diǎn)でその意味が確定されているのは約1500文字ほどにとどまっている。

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今年で甲骨文字が発見されてちょうど120年目になる。1899年に発見されて以降、數(shù)多くの學(xué)者が必死にその解読に努めてきたものの、現(xiàn)時(shí)點(diǎn)でその意味が確定されているのは約1500文字ほどにとどまっている。中國新聞網(wǎng)が伝えた。

その他の寫真

中國文字博物館が最近発表した「懸賞のお知らせ」が話題になっている。その內(nèi)容は、まだ解読されていない甲骨文字の意味を解読し、専門家委員會(huì)の鑑定で解読が認(rèn)められた場(chǎng)合、1文字につき10萬元(約150萬円)を授與するというものだ。甲骨文字解読優(yōu)秀成果の第二期募集が間もなく締め切られる。多くの人の間で、「解読の難度も高いけれど、賞金額もすごい」と話題になっている。

■甲骨文字発見までの経緯

甲骨文字は、殷(紀(jì)元前17世紀(jì)頃-紀(jì)元前1046年)後期の王室や商人、貴族が亀の甲羅や獣骨に刻んだ占卜(占い)に関する文字を指し、またその數(shù)は少ないものの占いの経緯が記録されている場(chǎng)合もある。

一般的に、甲骨文字は1899年(清?光緒二十五年)に當(dāng)時(shí)の金石學(xué)者?王懿栄が竜骨と呼ばれていた骨に刻まれた文字を偶然発見したのが初めてとされている。王懿栄はその時(shí)から甲骨の研究に取り組み始めた。

清(1644-1912年)の後期だった1903年、小説家?劉鶚によって、初の甲骨文字の図録「鉄雲(yún)蔵亀」が出版された。同書の序文には「甲骨文字は殷の時(shí)代の人が刀筆で刻んだ文字」と明記されている。1910年、羅振玉が出版した「殷商貞卜文字考」の序文には「小屯村で出土した甲骨は殷室王朝の遺物」と記されている。

1928年秋に、甲骨が出土した場(chǎng)所が確定した後、董作賓などの考古學(xué)者を中心に、河南省安陽市小屯村で10年ほどかけて、15回にわたる発掘調(diào)査を?qū)g施し、合わせて甲骨2萬4900個(gè)以上が発見された。

中華人民共和國成立後、中國科學(xué)院などの機(jī)関が甲骨の発掘作業(yè)を引き続き行ってきた。その他、河南省鄭州市の二里崗、山東省済南市大辛荘などの殷の時(shí)代の遺跡からも文字が刻まれた甲骨が出土した。

■解読が難しいのはなぜ?

甲骨文字が発見された當(dāng)初、學(xué)界にははっきりとした解読成果がなかった。1904年の孫詒譲が出版した「契文挙例」には、甲骨文字185字の考証と解釈が記されている。

學(xué)者らの努力の結(jié)果、これまでに甲骨文字5000文字が発見されているものの、考証と解釈を経て、解読済みとされている文字は約1000文字にとどまっている。

甲骨文字も解読が難しいのはなぜなのだろう?復(fù)旦大學(xué)出土文獻(xiàn)?古文字研究センターの青年研究員?蔣玉斌(ジアン?ユービン)氏は、「かなり昔のもので、文字の形態(tài)や使用狀況も大きく変わっているから」と説明する。また、「甲骨文字は異體字が多く、同じ意味でもいろんな表し方をするものがある。例えば、お腹の中の赤ちゃんを表す『孕』という文字も、小さく書いた『人』で表したり、『子』という文字で表わしたりすることができる」と例を挙げて説明し、「形體的にはほとんど差がないものの、全く意味が違う文字もある」とした。

そして、「現(xiàn)在、解読されている甲骨文字の數(shù)の統(tǒng)計(jì)については、統(tǒng)計(jì)の方法や考証?解釈をめぐる意見などが全く一致していないため、いろんな見方がある。総合的に判斷すると、1200文字ほどで、5000文字のうち説明が比較的合理的と思えるものが約3分の1」との見方を示した。

■解読できれば10萬元!

2016年11月、中國文字博物館が発表した「甲骨文字解読優(yōu)秀成果の募集?選考?奨勵(lì)のお知らせ」が注目を集めた。

「お知らせ」によると、まだ解読されていない甲骨文字の意味を解読し、専門家委員會(huì)の鑑定で解読が認(rèn)められた場(chǎng)合、1文字につき10萬元(約150萬円)が授與される。また、議論中の甲骨文字を解読し、専門家委員會(huì)の鑑定で解読が認(rèn)められた場(chǎng)合、1文字につき5萬元(約75萬円)が授與される。

同博物館の黃徳寛(ホアン?ダークワン)館長(zhǎng)によると、甲骨文字解読専門家委員會(huì)の審査を経て、第1期募集では、2人の解読が優(yōu)秀成果と認(rèn)められ、懸賞金が授與された。一つは、蔣玉斌さんの甲骨金文の「蠢」の文字の解読と関連の問題の説明で、一等賞を獲得。もう一つは首都師範(fàn)大學(xué)の王子楊(ワン?ズーヤン)さんの甲骨文字の『阱』の解読で、二等賞を獲得した。

■甲骨文字のうちカギとなる字を解読できれば大きな意義

中國文字博物館は今年5月にも「第2期甲骨文字解読優(yōu)秀成果の募集?選考?奨勵(lì)のお知らせ」を発表した。奨勵(lì)の內(nèi)容は第一期と同じだ。募集の締切期限は10月31日で、それ以降は受け付けない。

甲骨文字の解読の難しさについて、黃館長(zhǎng)は、「甲骨文字一文字の考証には、往往にしていろんな問題が関係している。解読されているものも、これまでの學(xué)者が積み上げたものを基礎(chǔ)にして論証されている。甲骨文字の考証には、何世代にもわたる學(xué)者の努力が必要だ」と説明する。

蔣さんは、「まだ解読されていない字も多いが、その多くが人の名前か地名。また、あまり出てこない字もある。そのうち比較的頻繁に使われており、文章を理解するうえで重要なカギを握る字を考証?解釈できれば、文字、言語、歴史、文化の研究にとても役立つ」と話す。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KN)

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