韓國の文在寅大統(tǒng)領(lǐng)が1970年代に始まった農(nóng)村改革運動「セマウル運動」について「今日の韓國の根底にはセマウル運動がある」と稱賛した。樸正熙元大統(tǒng)領(lǐng)が提唱したセマウル運動は文政権下で「積弊（長年の弊害）」視されていたが、政権が內(nèi)外で多くの困難に直面する中、評価を一転させた。

セマウルは「新しい村」を意味し、農(nóng)民の意識の活性化などを通じて農(nóng)村の近代化、農(nóng)家所得の増大、農(nóng)業(yè)生産力の拡大を図ることが狙いだった。70年4月、樸槿恵前大統(tǒng)領(lǐng)の父親の樸正煕元大統(tǒng)領(lǐng)が地方長官會議で提唱し、農(nóng)漁民が呼応し全國に広がった。

その後、運動の推進機構(gòu)が全國的に整備され、樸正煕政権の「維新體制」を支える重要な柱となった。同政権の政治的基盤強化のための農(nóng)村テコ入れという政治的側(cè)面もあり、 72年から始まった第3次5カ年計畫で政府は莫大（ばくだい）な資金を農(nóng)漁村開発に投入した。

聯(lián)合ニュースによると、文大統(tǒng)領(lǐng)は10月29日、ソウル郊外の水原で開かれた「全國セマウル運動指導(dǎo)者大會」に就任後、初めて出席。樸正熙元大統(tǒng)領(lǐng)を名指しせずにセマウル運動に言及した。

この中では「われわれが『奇跡』と呼ばれるほどの高速成長を成し遂げ、國民所得3萬ドル（約330萬円）の経済強國になったのは農(nóng)村から都市へ、家庭から職場へ広がったセマウル運動があったため」と強調(diào)?！弗互蕙Ε脒\動が組織內(nèi)部の十分な合意と民主的な手続きを経て、（農(nóng)村改革運動から）『生命?平和?恭敬運動』への大転換に乗り出したのは歓迎すべきことだ」と述べた。

さらに2013年にセマウル運動の記録物が國連教育科學(xué)文化機関（ユネスコ）の記憶遺産に登録されたことや同運動を開発途上國に普及させていることを取り上げ、「今後も國際社會の責(zé)任ある中堅國として、世界が共に豊かになるよう引き続き支援していく」との方針を示した。

文大統(tǒng)領(lǐng)の発言について、中央日報は「文政権が発足してから樸正熙元大統(tǒng)領(lǐng)、樸槿恵前大統(tǒng)領(lǐng)のセマウル運動が『積弊』とされ、『セマウル』という文字をすべてなくそうとして公務(wù)員社會で騒動が広がった」と指摘?！袱长欷蚩紤]すると、政界では『隔世の感』という言葉が出てくる」と皮肉交じりに報じた。

文政権側(cè)でも今回の大會出席が唐突と受け止められかねないと意識していたよう。青瓦臺（大統(tǒng)領(lǐng)府）の高ミン廷報道官は大會前日、「金大中大統(tǒng)領(lǐng)、盧武鉉大統(tǒng)領(lǐng)、李明博大統(tǒng)領(lǐng)、樸槿恵大統(tǒng)領(lǐng)もみんな1回ずつ出席した。セマウル運動が既存の『貧困克服』次元から『命を生かす運動』への転換を模索している狀況を激勵するために參加するもの」と、わざわざ説明したという。（編集/日向）