2013年8月15日、新華網(wǎng)によると、北京市の故宮博物院は今月14日、故宮を訪(fǎng)れる観光客による火気類(lèi)（ライターやマッチを含む）の持込みを同日より一切禁止することを明らかにした。

故宮博物院の単霽翔（シャン?ジーシアン）院長(zhǎng)は、「同博物院では、今年5月18日から、敷地內(nèi)での全面禁煙を?qū)g施している。以來(lái)、観光客の喫煙は大幅に減り、敷地內(nèi)で落ちている吸い殻を見(jiàn)つけることはほとんど無(wú)くなった」と述べた。

故宮博物院は8月1日、正門(mén)である午門(mén)の東西にある入場(chǎng)券売り場(chǎng)を正式に閉鎖した。入場(chǎng)券売り場(chǎng)は端門(mén)西朝房に集められ、ここの北?中央?南側(cè)に計(jì)30カ所の販売窓口が設(shè)けられた。これにより、販売のキャパシティは87．5％増加し、観光客が入場(chǎng)券を買(mǎi)うために並ぶ時(shí)間が大幅に短縮された。また、入場(chǎng)券売り場(chǎng)が南側(cè)に移ったことで、ピーク時(shí)に牛門(mén)外広場(chǎng)が観光客で大混雑する狀況もかなり緩和された。

今月1日にオープンした端門(mén)ビジターセンターには、休憩用椅子、無(wú)料ガイドマップ、スマートフォンによる情報(bào)検索システム、飲用水、緊急醫(yī)療箱、裁縫セット、攜帯電話(huà)用充電器、貸出用車(chē)椅子などが完備され、館內(nèi)の溫度もエアコンで適宜調(diào)整されている。

単院長(zhǎng)は、「故宮博物院は今後、観光客の見(jiàn)學(xué)內(nèi)容をより充実したものとするため、午門(mén)東と西燕翅樓に現(xiàn)代的な展示ホールを、端門(mén)にデジタル博物館をそれぞれ建設(shè)する。また、開(kāi)館時(shí)間を大幅に延長(zhǎng)する」と今後の計(jì)畫(huà)を述べた。

今年5月、1人の男性観光客が翊坤宮正殿に展示されていた「銅鍍金転花水法人打鐘」と呼ばれる清代の置時(shí)計(jì)を故意に破損した。2カ月あまりに及ぶ修復(fù)作業(yè)を経て、ほぼ元通りに復(fù)元されたものの、2カ所の破損跡は永久的なもので、完全に元に戻すことはできなかった。この事件をきっかけに、故宮博物院內(nèi)の展示ケースの扉?窓改造作業(yè)が加速した。新素材のガラスは、衝撃や破損に極めて強(qiáng)いうえ、従來(lái)のガラスより軽く、展示ケースに最適という。

単院長(zhǎng)は、「安全性と永続性の高い故宮を建設(shè)することが、我々にとって最も大切な責(zé)務(wù)だ」と強(qiáng)調(diào)した。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/KM?編集/武藤）