人民網(wǎng)日本語(yǔ)版 2019年11月9日(土) 23時(shí)20分
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故宮には、ミステリアスな番人がいる。
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故宮には、ミステリアスな番人がいる。無(wú)報(bào)酬で働く「彼ら」は、晝間は赤い壁や黃色の瓦のあちこちに出沒し、それが故宮ならではの景色となっている。そして夜になると活発になり、故宮中をパトロールして回る。中國(guó)新聞網(wǎng)が伝えた。
【その他の寫真】
「彼ら」とは、故宮に棲みついている貓のことだ。
故宮を訪れると、貓を頻繁に目にする。じっとして動(dòng)かない貓もいれば、すばしこく動(dòng)く貓もいる。貓たちは、故宮の重要な「職員」だと見なされている。元故宮博物院院長(zhǎng)の単霽翔氏はかつて、これらのミステリアスな「故宮の番人」について繰り返し言及し、「毎日午後5時(shí)半になると、故宮の職員は退勤し、貓は仕事を開始する。貓たちは見張りやパトロールを行う」と紹介していた。これらの故宮の「特別な職員」は、今や故宮の「シンボル」になっている。貓を可愛がり、寫真を撮るためだけに故宮にやって來(lái)る人も少なくない。さらには、キャットフードを故宮に送ってくる人もおり、「來(lái)世は故宮の貓になりたい」と投稿するネットユーザーもいるほどだ。
故宮出版社はこのほど、故宮の貓をテーマとする「故宮貓ファミリー」シリーズの文化クリエイティブ商品を作った。以前故宮博物院常務(wù)副院長(zhǎng)を務(wù)めた故宮出版社の王亜民社長(zhǎng)は、「絵本やジグソーパズル、貓のミニチュア玩具が入ったお楽しみ袋のほか、今後は、『故宮貓カレンダー』や『故宮貓アニメーション』など、より多くの故宮貓をテーマとした文化クリエイティブ商品も作る予定だ」としている。
▼「宮廷貓」の子孫
これらの故宮の貓は、一見したところ、身の回りにいる普通の貓と何ら違いはない。だが、彼らの出自はなかなかあなどれない。
紫禁城の宮廷貓文化の歴史は、明朝までさかのぼることができる。明の皇帝は「貓部屋」を?qū)m中に設(shè)け、この世でも最も美しく、最も可愛い貓を選び、宮中で飼う「宮廷貓」とした。
このような習(xí)慣は清朝まで続いた。清朝初期の宮廷畫家が描いた「十二美人図」の中に、「捻珠観貓図」という絵がある。この絵に描かれている美人は、丸窓の前で端正に座り、軽くテーブルに寄りかかり、手には數(shù)珠をしとやかに握り、腕白な子貓2匹が遊んでいる様子を見ている。
當(dāng)時(shí)の皇室は、これらのペットとしての貓の來(lái)歴や名前などを記録していた。歴史は移り変わったが、現(xiàn)在の故宮貓の中には確かに明清期の宮廷貓の子孫もいる。
▼「萌え」だけが売りではない故宮貓
故宮を訪れる観光客がこれらの宮廷貓に対して抱く第一印象は、「のんびり暮らしていて、しかも甘え上手で可愛いらしい」というものだろう。
確かに、彼らは故宮でなかなかいい暮らしを送っている。故宮博物院の職員がキャットフードを食べさせ、さらにはビタミンや消炎薬まで用意されている。
今、故宮でネズミの害を心配する必要がないのは、全て故宮に住む貓のお陰だ。故宮文化財(cái)の修復(fù)士である王津さんは、「40年あまり前に故宮で働き始めた時(shí)、故宮にはまだ貓が少なかった。小さなネズミが窓の下を駆け回っていた。その後、貓がだんだん増えてきて、この20-30年は、全くネズミの姿を見かけなくなった」と、當(dāng)時(shí)を回想しながら話した。
現(xiàn)在、故宮には約200匹の貓がおり、1匹1匹に名前がある。そして彼らは全員、故宮の「保安係」でもある。
▼故宮の「ネット有名貓」
近年、観光地としての故宮の人気が高まっており、これらの可愛く仕事熱心な故宮貓の中にも、ネットの人気者になった貓が何匹もいる。
2018年FIFAワールドカップ開催中、「白點(diǎn)児(バイディアル)」と言う名前の故宮の貓が、キャットフード用ボウルを使って6試合の勝敗予測(cè)に見事成功、ネット上で話題になった。だが殘念なことに、同年6月、「白點(diǎn)児」は血栓癥のためこの世を去り、多くのネットユーザーからその死を悲しむ言葉が寄せられた。
別の「ネット有名貓」である「敖◆(アオバイ、◆は口へんに拜)」は、全身が長(zhǎng)い毛で被われている。普段は景仁宮の入り口にある長(zhǎng)椅子の下にいることが多く、とてもすばしこく、ネズミを捕まえるほかにも小鳥を時(shí)折捕まえて食べている。
茶色と白のぶち貓「金寶(ジンバオ)」は、あどけなくて可愛らしいだけではなく、商品PR力もずば抜けて高い?!附饘殹工违ぅ楗攻趣钎顶ぅ螭丹欷抗蕦m限定版の手提げバックは、発売後500個(gè)がたちまち完売したという。
今では、これらの故宮貓たちは、観光客にとって故宮の「移動(dòng)する観光スポット」になっている。ツンとすました貓も、のんびりと可愛らしい様子の貓も、この雄壯かつ美しい古建築を見守り続けており、今日の故宮をより親しみやすく、趣があるものにしている。
あなたも故宮に貓を探しに行きたくなったのでは?(提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版)
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