第2回中國國際輸入博覧會が、上海市の國家エキシビションセンターで開催中だ。中國メディア?第一財経は7日、同博覧會に2年連続で參加している「日本抗加齢センター株式會社」への問い合わせ件數(shù)が急増していると報じた。

昨年の第1回博覧會で「日本式介護(hù)人材の育成」と「東京?大阪での健康診斷ツアー」という2つのプロジェクトをアピールしたことが、同社に問い合わせが急増するきっかけになったという。記事によると、同社の黒川正博社長は第一財経の取材に対し、「この數(shù)カ月で、日本に視察に來る中國の政府部門の役員が明らかに増えました。彼らはどうやって老人ホームを作るか、どうやって高齢者向けの醫(yī)療設(shè)備を?qū)毪工毪?、またどうやって介護(hù)人材を育成するかなどを?qū)Wんでいます」と語った。

記事は、「黒川社長は20年前にはすでに、中國が日本と同様に高齢化という難題に直面すると予想していた」とも紹介。20年前の時點では、同社の全業(yè)務(wù)に占める中國関連事業(yè)の割合は、ビジネスコンサルタントなど15％ほどでしかなかった。しかし、今では中國の醫(yī)療機(jī)構(gòu)による日本視察をコーディネートしたり日本式介護(hù)人材を育成したりと、業(yè)務(wù)の100％が中國と関係しているという。

中國國家統(tǒng)計局によると、60歳以上の高齢者の人口は昨年末に中國で2億4900萬人に達(dá)し、全人口の17．9％に上った。こういった現(xiàn)狀を受け、黒川社長は「中國には最低200萬人の介護(hù)人材が必要で、人材不足が起こっています。介護(hù)士は看護(hù)師と異なり、醫(yī)學(xué)や病理、心理などさまざまな知識を身に付けた上で、技能やサービス精神を持ち合わせていなければなりません。技能はすぐに習(xí)得できても、高齢者を思いやる心は一朝一夕では身につきません」と指摘したという。

今年の博覧會で、同社は昨年の內(nèi)容をアップグレードした上で、「日本式介護(hù)人材の育成」に重きを置いていると記事は紹介。「アジア各國の醫(yī)療と福祉の発展に貢獻(xiàn)する」という目標(biāo)に向け、中國や東南アジアなど各地にノウハウを伝え、日本とウィンウィンの関係を作っていく予定だという。

2017年に上海の高齢人口は30％を突破した。この狀況に対し、黒川社長は「急いで対処しなくてはならない」との姿勢を見せつつも、「合理的な介護(hù)システムの構(gòu)築は介護(hù)人材の育成と切り離すことができず、ある種の公益的な性質(zhì)を持つことになります。しかし、公益的なプロジェクトとしてシステムを形成しようとしてはいけません。投資者に一定の利潤を殘さなくてはならないのです」とアドバイスしたという。

また、介護(hù)分野への投資を考えている企業(yè)に向けては、「短期的な効果を期待してはいけません。細(xì)く長く、懸命に経営を続けているうちに、必ず成果が出ます」と語ったという。（翻訳?編集/巖谷）