2019年11月15日、中國青年報(bào)は、中國で日本式の「おひとりさま」が流行しているが、獨(dú)身の若者に対して偏見を持つべきではないとする記事を掲載した。

記事はまず、中國で「日本式おひとりさま」が流行しているような感じだが、中國では否定的な意味合いで「おひとりさま」が語られることが多いと指摘。例えば、中國中央テレビ（CCTV）は、「日本式おひとりさま、結(jié)婚しない悪循環(huán)」と題し、「中國では親が結(jié)婚をせかすが、日本では國が結(jié)婚をせかしている。結(jié)婚しない人が増えていることが日本の人口減少をもたらしており、18年には43萬人も減少し、この10年で最も減少幅が大きくなった」と報(bào)道しているとした。

その上で、「人口學(xué)の角度からすると、多くの若者が結(jié)婚しないことを選択するなら、人口構(gòu)造に影響を與えるのは必然」と指摘。獨(dú)身者の増加には高齢化の加速が伴い、社會(huì)の労働力はますます減少して高齢者が増加してくので、これは「社會(huì)保障システムと安定した経済成長にとって間違いなく大きな挑戦である」と論じた。

記事によると、中國の獨(dú)身問題はまだ「悪循環(huán)」に陥るほどには至っていないが、「近隣諸國の現(xiàn)狀を見ると將來に対する不安を感じる」という。記事は、中國國家統(tǒng)計(jì)局と民生部のデータによると、18年の結(jié)婚率は7．2パーミル(千分率)だったが、6年前は10パーミルだったと紹介。「過去數(shù)十年の飛躍的な経済成長と人口ボーナスは密接な関係にあり、大量の労働力が中國経済発展の基礎(chǔ)となっていた。高齢化の傾向が変わらなければ、経済の持続的な発展に影響を與えるのは必至である」と分析した。

一方で記事は、「獨(dú)身現(xiàn)象は、単に人口の角度から見るべき問題ではない」とも指摘。獨(dú)身でいる理由は人によって異なり、環(huán)境がどんなに変化しても「戀愛と結(jié)婚は個(gè)人の選択の自由である」と強(qiáng)調(diào)した。そして、「この點(diǎn)で若者は、盲目的に流行に乗って自分を流行の奴隷とする必要はなく、絶対に結(jié)婚して子どもを産まなければと自分に圧力をかける必要もない。実際の狀況に応じて、自分に合った戀愛観や結(jié)婚観を形成し、これを行動(dòng)の指針とすべきである」と論じた。

さらに「自主的な獨(dú)身であろうと、受動(dòng)的な獨(dú)身であろうと、外部の人はより寛容になり、『せかす仕方での関心』は示すべきではない」と主張。多くの若者は上の世代から結(jié)婚をせかされることに不満を抱いているが、その多くが「結(jié)婚したくないわけではなく、適切な伴侶が見つからないだけである」と指摘した。

そして、「若者の獨(dú)立性が強(qiáng)くなり、特に女性の経済力が高まるにつれて、結(jié)婚に対する依存心が薄らいでおり、獨(dú)身に別れを告げるかどうかは多くの場合個(gè)人の選択にかかっている。したがって、外部の人は若者の戀愛や結(jié)婚の選択について忍耐と尊重の態(tài)度が必要であり、そうすることで若者の幸福に寄與できる」と結(jié)んだ。（翻訳?編集/山中）