Record China 2013年8月30日(金) 9時(shí)39分
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29日、高齢者といえばこれまで、犯罪の「被害者」になることが多かった。しかし、高齢化が進(jìn)む日本では現(xiàn)在、犯罪の「加害者」になる高齢者が増加している。資料寫真。
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2013年8月29日、高齢者といえばこれまで、犯罪の「被害者」になることが多かった。しかし、高齢化が進(jìn)む日本では現(xiàn)在、犯罪の「加害者」になる高齢者が増加している。東京都內(nèi)では2012年にあった萬引きで、65歳以上の高齢者の摘発數(shù)が19歳以下の少年を上回った。高齢者の犯罪が増加している主な原因は、「生活困窮」と「孤獨(dú)」だ。現(xiàn)在、高齢者犯罪の増加は、日本の社會(huì)の不安要素となるだけでなく、財(cái)政支出をも圧迫している。法制日?qǐng)?bào)が報(bào)じた。
【その他の寫真】
▽高齢者の犯罪が年々増加
日本は現(xiàn)在、超高齢化社會(huì)になっており、約1億2000萬人の人口のうち、65歳以上の高齢者が3079萬人を占める。2055年には、高齢者の數(shù)が総人口の40%以上を占めるようになると予測(cè)されている。高齢化が進(jìn)み、社會(huì)の環(huán)境が変化するにつれ、犯罪に関わる高齢者が年々増加し、ここ10年で高齢者の犯罪件數(shù)が2.5倍となった。
高齢者が手を染める犯罪の半分以上を占めているのが「竊盜」で、なかでも最も多いのがスーパーなどでの「萬引き」だ。そのほかの犯罪は、傷害事件や暴行事件、遺失物を返さない、性犯罪、殺人、強(qiáng)奪などとなっている。殺人や強(qiáng)奪などは、占める割合こそ最も少ないものの、それでも2011年には高齢者による殺人事件が147件、強(qiáng)奪事件が108件あった。同年、有罪の宣告を受け、刑務(wù)所に入っている高齢者は2028人(受刑者の8%を占める)いた。うち7割が2回目の入所、4割が6回目以上の入所だった。
2004年に日本のテレビ局の報(bào)道では、高齢の受刑者を?qū)熼Tに受け入れる設(shè)備がある広島県の尾道刑務(wù)支所はほぼ満?jiǎn)Tの狀態(tài)で、受刑者の平均年齢は73歳という、驚くべき実態(tài)が明らかにされた。受刑者の大半が65歳を超えてから犯罪に手を染め、80%が出所して1年以內(nèi)に刑務(wù)所に戻ってくるという再犯率の高さだという。
▽犯罪の主な原因は「生活困窮」と「孤獨(dú)」
ある研究によると、日本で高齢者の犯罪が増加している主な原因は、「経済」にあるという。年金を受給できなかったり、年金では生計(jì)を立てられなかったりする高齢者が、スーパーで食品などを萬引きするのだ。警視庁の調(diào)査によると、東京都內(nèi)で2012年にあった萬引きで、高齢者の摘発者のうち無職が72.7%を占め、被害品のうち食料品が70.2%を占めた。生活に困窮する高齢者のなかには、刑務(wù)所の中なら食事にも困らず、友人もできると、入所するために萬引きを働く人さえいるという。一方、高齢者の犯罪の増加のもう1つの原因は「孤獨(dú)」だ。孤獨(dú)な高齢者は世話をしてくれる人や問題に直面した時(shí)に聞き手になってくれる人、頼れる人がいないのだ。
高齢者犯罪を研究する慶応大學(xué)の太田達(dá)也教授が警察庁と協(xié)力して、高齢犯罪者1萬人を?qū)澫螭送刚{(diào)査をしたところ、強(qiáng)盜犯の63%、詐欺犯の60%、殺人犯の43%が「ほとんど子どもと接觸がない」と回答する調(diào)査結(jié)果が出たという。また、內(nèi)閣府が子どもと別居している60歳以上の高齢者に「子どもとの接觸頻度」を調(diào)査したところ、2.6%が「ほとんど接觸がない」と答えた。また、隣人との関係については、「問題に直面した時(shí)に隣人に助けを求める」と答えたのはわずか17%で、「隣人と毎日おしゃべりをする」と答えたのも22.7%と、隣人との関係も希薄になっていることが分かっている。
助けがなく、絶望した高齢者が、犯罪に手を染めるようになるのだ。統(tǒng)計(jì)によると、犯罪に手を染める高齢者の60-80%が一人暮らしだ。また、高齢者が犯罪に走る要素として、健康や死への恐れ、差別、自尊心を傷付けられたなどを挙げる調(diào)査結(jié)果もある。ただ、これらの要素が犯罪へとつながることは少なく、高齢者犯罪の主な原因はやはり「生活困窮」と「孤獨(dú)」だ。
実際には、この2つの要素には密接な関係がある。家族との関係や社會(huì)との関係が日に日に希薄になり、「無縁社會(huì)」とよばれる社會(huì)で暮らす高齢者は、経済上の問題に直面しても、助け手や聞き手がおらず、萬引きをして命をつなぐしかないのだ。もし、家族や社會(huì)がサポートできれば、高齢者の犯罪増加に歯止めをかけられるはずだ。そのため、「高齢者の犯罪の最な原因は『生活困窮』というより、『孤獨(dú)』と言ったほうが適切だろう」と指摘する日本の學(xué)者もいる。
▽高齢者の犯罪の増加が財(cái)政を圧迫
高齢者の犯罪の増加は、日本の社會(huì)にとって不安要素となり、治安の悪化にもつながっている。日本はこれまで、社會(huì)の治安が良いことで知られてきた。しかし、高齢者の犯罪増加に歯止めをかけることができなければ、この名聲にも傷が付くことになるだろう。
そのほか、高齢者の犯罪は財(cái)政支出の増加にもつながっている。犯罪発生防止のため、政府は警察の人數(shù)を増やしたり、監(jiān)視カメラを増?jiān)O(shè)したり、刑務(wù)所を建設(shè)したりしなければならない。さらに、重要なこととして、高齢の犯罪者の65%が、服役中に各種醫(yī)療を受けなければならない。これらの支出はすべて政府が負(fù)擔(dān)するのだ。
現(xiàn)在、日本の刑務(wù)所関連の予算は毎年2000億円を超えている。受刑者1人當(dāng)たりに250萬円の稅金が費(fèi)やされている計(jì)算だ。高齢者の犯罪増加が、すでに緊迫している日本の財(cái)政の足かせとなっている。(提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/KN?編集/武藤)
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