2019年11月26日、中國(guó)経済網(wǎng)は、江蘇省常州市で女性が派出所を訪れ「19億元（約295億円）を受け取りに銀行に行くので、護(hù)衛(wèi)してほしい」と要求する一幕があったと報(bào)じた。

21日午前、60歳前後の女性?王（ワン）さんが同市新北區(qū)にある派出所の応接室にやってきた。対応した警察官に対し、王さんは「銀行に19億元を取りに行くんですが、金額が多いので道中が不安。ニュースで警察官が護(hù)送してくれることを知ったので、お願(yuàn)いしたいと思ってきました」と語(yǔ)った。

話を聞いた警察官はビックリ仰天したといい、あまりに大きな金額だったために「銀行に受取予約はしていますか」と確認(rèn)。すると王さんは「私に好意を寄せてくれているネットユーザーの男性が昨日振り込んでくれたというので、銀行に確認(rèn)しに行こうと思いました」と答えた。

王さんによると、近ごろ動(dòng)畫サイトでほぼ同じ年齢の男性ネットユーザーと知り合い、非常に優(yōu)しくて気が合うと感じたとのこと。そして、男性は多額の遺産と多くの不動(dòng)産を持っているが獨(dú)り身で寂しく、一緒にいてくれる人を探していたとも語(yǔ)っており、20日に「19億元あげるから、結(jié)婚してほしい」とプロポーズを受けたという。王さんは男性を信頼していた。

王さんの話に警察官は結(jié)婚詐欺であると確信。王さんを説得しようとしたが、王さんは會(huì)話の記録などを見せて「お互いに本気だから」と信じようとしなかった。そこで、王さんの息子を呼び、結(jié)婚詐欺関連のニュースや啓発資料を王さんに見せてさらに説得。ようやく王さんは詐欺被害に遭いかけていたことに気付いた。

警察官の働きかけで詐欺に遭わずに済んだ王さんは、警察官に何度も頭を下げて感謝の気持ちを示し、「自分は簡(jiǎn)単にはだまされないと思っていた」と語(yǔ)ったという。（翻訳?編集/川尻）