中國中央テレビ（CCTV）は11月30日、「日本の気持ちが米國から離れているのは明らかだが、米軍のこの行動が日本を苦しめている」と題した記事を掲載した。

記事はまず、「米國は日本の自衛(wèi)隊(duì)の実力をどう見ているのか。おそらく多くの場合、米國の中には一種の複雑さがあるだろう。日本が強(qiáng)大化することは米國のためになると思いつつも、そうなった時(shí)に日本がかみ付いてくることを恐れているのだ」と指摘した。

さらに、近年の日米安全保障をめぐる狀況について言及。「米國は頻繁に日本を攜えて離島奪還訓(xùn)練を行っている。しかし、紛爭の際に日本から介入を要請されることを防ぐため、離島奪還に関して日本に何の承認(rèn)も與えていない。日本の基地に駐留する米?？哲姢稀ⅳ长硵?shù)年間で大量に世界各地の前線に派遣され、戦闘や演習(xí)に當(dāng)たってきた。本來であれば日本を防衛(wèi)するはずの米軍が紛爭地帯に送られていることで、日本は防御力が削られるだけでなく、紛爭に巻き込まれる可能性も高まっているのだ」と説明した。

記事は続いて、「米國はあらゆる手段を用いて日本をつなぎとめようとしているが、この數(shù)年で日本の気持ちがどんどん米國から離れているのは明らかだ」と指摘。今年6月、米國がイランに制裁を加えているさなかに安倍首相がイランのロウハニ大統(tǒng)領(lǐng)と會談を行ったことや、10月に日本政府が米國の提案する「海洋安全保障イニシアチブ」に參加せずに中東への自衛(wèi)隊(duì)獨(dú)自派遣を検討すると発表したことに言及した上で、「日米両國は互いに相手から離れられない関係にありながら、それぞれが自らの算段を持っているのだ」とした。

今後の日米関係について、中國社會科學(xué)院日本研究所の楊伯江（ヤン?ボージアン）所長は、「米國はいかに日本に勢力を植え付けるか、また、どのようにして日本からより多くの“蜜”を搾り取って同盟関係に利用するかに著目していくだろう。実際のところ、日米同盟の役割や、それが影響する範(fàn)囲は米韓同盟とは大きく異なっている。米韓同盟は主に朝鮮半島をにらんだものと言っていいのに対し、日米同盟が作用している範(fàn)囲は非常に広く、橫須賀海軍基地の米軍がカバーする地域は第5艦隊(duì)の範(fàn)囲にとどまらず第7艦隊(duì)のものにも及ぶ」と説明した。

このほか、同氏は「日本が非常に頭を悩ませている米軍の行動」にも言及?！袱长欷蓼?、米國は中東の紛爭地帯に向かう際、いつも橫須賀から軍を派遣してきた。しかし、米國は當(dāng)初の2國間の規(guī)定で定められていた、出発前にあらかじめ日本政府に通知をするということを全く行っていない」と指摘?！袱饯韦郡?、日本は米國の巻き添えになることを非常に恐れている。もちろん、米國は離島奪還問題において日本に巻き込まれることを恐れている。言うなれば両者が互いを脅威と見なし合っている狀況だ」とした。また、「日本をよく理解していれば、日本が手にしている選択肢は非常に少ないということが分かるだろう。日本は決定を下す際にはいつも、“そうせざるを得ないためにそうする”もしくは“比較的害が少ない方を取る”という狀況に直面しているのだ」と結(jié)んだ。（翻訳?編集/巖谷）