世界のエネルギー革命の起爆剤となっているのが新型天然ガス?シェールガス。最大の生産國(guó)米國(guó)が世界を大きくリードしているが、米國(guó)が中國(guó)に対し、シェールガスの輸出、開(kāi)発技術(shù)協(xié)力の両面で協(xié)力することで協(xié)議が進(jìn)められている。

【その他の寫(xiě)真】

世界最大のエネルギー消費(fèi)國(guó)でエネルギーの7割を石炭に依存している中國(guó)にとって、大気など環(huán)境への負(fù)荷が低い天然ガスへの転換は最優(yōu)先課題。中東や中央アジアなどからの輸入を拡大、國(guó)內(nèi)でもシェールガス開(kāi)発に乗り出している。

中國(guó)のシェールガス推定埋蔵量は36．1兆立法メートルで世界一。米國(guó)の24．4兆立法メートルを大きく上回る。2015年に65億立方メートル、20年に600億?1千億立方メートルの生産を目指している。ただ、米國(guó)とは異なり、中國(guó)ではシェールガスを含む巖盤(pán)が地下數(shù)千メートルと深い場(chǎng)所に分布している上、地層が複雑で巖盤(pán)に封じ込められたガスの回収には高度の技術(shù)を必要とする。開(kāi)発コスト縮減や環(huán)境対策も急務(wù)で、大きく先行する米國(guó)のシェールガス開(kāi)発技術(shù)の導(dǎo)入を切望している。

オバマ政権は、米國(guó)からの投資資金を中國(guó)のシェールガス開(kāi)発に投入し、米國(guó)のシェールガス開(kāi)発技術(shù)を中國(guó)に供與しすることをすでに承認(rèn)。中國(guó)は米國(guó)産シェールガスの輸入も要望している。米國(guó)は自由貿(mào)易協(xié)定（FTA）の締結(jié)國(guó)以外への輸出を制限しているが、中國(guó)への輸出も対日輸出と同様、特別扱いする方向で検討中である。米國(guó)としても、様々な対中要求を飲ませるための「カード」として「シェールガス」を適宜活用する戦略だ。

中國(guó)政府は7月に米ワシントンで開(kāi)いた米中戦略経済対話で輸入申請(qǐng)など手続きに関する情報(bào)の提供を要請(qǐng)、米國(guó)側(cè)もこれに応じた。高官級(jí)の米中エネルギー政策対話を閣僚級(jí)に格上げし年末までに開(kāi)催、シェールガス問(wèn)題を協(xié)議することになっている。米開(kāi)発企業(yè)各社も有望市場(chǎng)中國(guó)からの受注は巨額の事業(yè)収益につながると色めき立っている。エネルギーという高度戦略分野でも「米中協(xié)調(diào)」が進(jìn)行している。

＜「コラム?巨竜を探る」（「巨象を探る」改題）その34＞

＜「コラム?巨竜を探る」はジャーナリスト八牧浩行（Record China社長(zhǎng)?主筆）によるコラム記事。著書(shū)に「中國(guó)危機(jī)―巨大化するチャイナリスクに備えよ」（あさ出版）など＞

■筆者プロフィール：八牧浩行

1971年時(shí)事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長(zhǎng)、常務(wù)取締役編集局長(zhǎng)等を歴任。この間、財(cái)界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國(guó)、アフリカ、中東、アジア諸國(guó)を取材。英國(guó)?サッチャー首相、中國(guó)?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會(huì)見(jiàn)。東京都日中友好協(xié)會(huì)特任顧問(wèn)。時(shí)事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國(guó)危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國(guó)為替ハンドブック」など。趣味はマラソン（フルマラソン12回完走＝東京マラソン4回）、ヴァイオリン演奏。