中國では地下鉄や高速鉄道などで座席を占領(lǐng)する騒ぎがたびたび起きているが、今月1日にも鉄道で若い女性が他人の席に居座り続けるという事態(tài)が起こった。中國版ツイッター?微博（ウェイボー）で人民網(wǎng)などの中國メディアが伝えた。

投稿によると、同日、妻子とともに河南省の開封から鄭州へと向かう列車に乗った王（ワン）さんは、自分が購入した通路側(cè)の席に若い女性が座っているのを発見。女性の本來の席は3人掛けの中央の席だったため、王さんは「僕の席なので代わってもらえますか」と頼んだが、女性は移動する素振りを見せなかったという。

王さんはその後も10分間程度にわたり「自分の席に座ればいいじゃないか」「僕はこの席のチケットを購入して、持っているんですよ」などと語りかけ説得を試みたが、女性は不機嫌な様子で「席に名前でも書いてあるんですか」「三つ並んだ席のどこに座ろうが一緒でしょ」などと反論した。

その後、駆けつけた乗務(wù)員が女性に「管理システムのリストに入れますよ」「警察を呼びますよ」などと警告したが、それでも応じなかった。それまでの間、王さんはずっと女性の様子を撮影し続けていたと見られるが、女性は無視と反論を続けた。最終的に、その場にいた別の客が窓際の自分の席を女性に譲り、女性はそこに移っていったようだ。

人民網(wǎng)は投稿で「マナーも地に落ちた」と女性を批判。中國のネットユーザーからも、「言葉も出ない」「見ているだけで腹立たしい」「恥というものを知らないのか？」などと非難が殺到。報道で女性の顔にモザイクがかけられていることについて「隠してやる必要はない」と憤慨する聲も見られた。

このほか、「乗務(wù)員たちはもっと強気に出てもいい」「法律による取り締まりが甘いからこういうことが起きるんだ」など、座席占領(lǐng)への対処そのものを見直すべきとの聲も上がった。（翻訳?編集/巖谷）