2013年9月5日、開催中のベネチア國際映畫祭で、臺(tái)灣のツァイ?ミンリャン（蔡明亮）が引退を発表。同映畫祭では宮崎駿監(jiān)督に続く引退発表となり、映畫界に大きな衝撃が走っている。聯(lián)合報(bào)が伝えた。

開催中のベネチア國際映畫祭では、ツァイ監(jiān)督の「Stray dogs」（中國語タイトル：郊遊）が中國語映畫として唯一、コンペティション部門にノミネートされている。5日（現(xiàn)地時(shí)間）、「Stray dogs」の上映會(huì)に出席したツァイ監(jiān)督は、「商業(yè)映畫を作るのは自分の蕓術(shù)的な原則に反する」として、映畫界からの引退を発表。今後、映畫は一切撮らないと宣言した。

1957年生まれの55歳、マレーシア出身。臺(tái)灣?中國文化大學(xué)を卒業(yè)後、腳本家として映畫界に関わるようになった。1994年の「愛情萬歳」はベネチア映畫祭で金獅子賞を受賞した。臺(tái)灣映畫界の第2次ニューウェーブ世代を代表する監(jiān)督で、セリフは少なく映像と小道具で見せる獨(dú)特の擬似的表現(xiàn)が特徴。個(gè)性的な作品には世界中に熱狂的なファンを持っている。

1991年に臺(tái)北市內(nèi)の街中で発掘したリー?カンション（李康生）を、1992年「青春神話」から「Stray dogs」までの全作品で主演に起用し続けている。同性愛者であることをカミングアウトしているツァイ監(jiān)督だが、自身の分身とも言えるリー?カンションとの関係はずっと謎めいたものだった。リー?カンションについて、「彼の顔は、僕の映畫そのもの」と話している。引退発表にあたって、あらためて2人の関係を聞かれたツァイ監(jiān)督は、「人生を最後まで共にする伴侶」とのみ語った。（翻訳?編集/Mathilda）