2013年9月7日、IOC（國際オリンピック委員會）はブエノスアイレスで年次総會を開き、2020年夏季五輪の開催地に東京を選出した。東京での開催は1964年以來、56年ぶり2度目。日本中が歓喜に沸いている。長期デフレ経済や東日本大震災(zāi)などにより閉塞感が漂っている日本に活力を與えると期待されている。

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東京都の試算によると、東京五輪招致の経済波及効果は2013?20年で合計(jì)約3兆円。年平均では約4000億円と、GDP（國內(nèi)総生産）の0．1％弱に達(dá)する。安倍政権の経済政策「アベノミクス」に弾みがつく可能性がある。海外投資家の対日投資が増え、株式市場、金融市場などでの取引が活発化しそうだ。訪日外國人観光客の急増も見込める。

前回1964年の東京五輪はアジア初開催。戦災(zāi)から驚異的な復(fù)興を遂げ、本格的な國際社會復(fù)帰を果たした「戦後のニッポン」を世界にアピールした。この五輪に合わせて、「夢の超特急」東海道新幹線や首都高速道路、東京モノレールなどが開業(yè)。この時(shí)の東京五輪が日本を一つにまとめ上げ、その力強(qiáng)い経済成長は「東洋の奇跡」と評価され、68年には日本のGNPが西獨(dú)（當(dāng)時(shí)）を抜いて世界第2位まで浮上した。

長期デフレ経済や東日本大震災(zāi)などにより閉塞感が漂っている日本に、活力を與えるものと期待されている。日本の官民はいったん「目標(biāo)」が設(shè)定されると、これに向け邁進(jìn)し実現(xiàn)させるのが得意だ。7年後の五輪という大きな目標(biāo)に向け、総力を挙げることになろう。

東京では2007年から「東京マラソン」が毎年開催され、10代から最年長80歳臺のランナーまで、3萬5000人以上が健腳を競っている。中國、臺灣、韓國、歐米など多くの外國人も參加、皆の心が一つになり、五輪招致の際日本が強(qiáng)調(diào)した「スポーツの力」が十二分に発揮されている?！钙胶亭始赖?オリンピック」の2020年東京開催に向け、「平和友好」の輪がさらに広まることを期待したい。（八牧浩行）

■筆者プロフィール：八牧浩行

1971年時(shí)事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務(wù)取締役編集局長等を歴任。この間、財(cái)界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國、アフリカ、中東、アジア諸國を取材。英國?サッチャー首相、中國?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會見。東京都日中友好協(xié)會特任顧問。時(shí)事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國為替ハンドブック」など。趣味はマラソン（フルマラソン12回完走＝東京マラソン4回）、ヴァイオリン演奏。