2019年12月6日、中國(guó)メディアの観察者網(wǎng)は、湖北省武漢市でこのほど、畑のダイコンが無(wú)料で抜き放題とのうわさが広まり、1本も殘らず奪い取られる事件が発生したと伝えた。

記事によると、湖北省武漢市で農(nóng)業(yè)を営む陳（チェン）さんは、農(nóng)業(yè)規(guī)模を拡大するため、今年は借金をして仕事上のパートナーと共に200ムー（約13．3ヘクタール）の畑にダイコンを植えて育てた。

ところが、12月1日に突然、妻の高（ガオ）から「たくさんの人が畑でダイコンを抜いている」と電話(huà)があった。高さんによると、數(shù)百人が畑でダイコンを抜いており、近くには多くの自動(dòng)車(chē)や三輪バイクが停まっていて、人々は口々に「大根がタダだ！」と叫んでいたという。

記者が調(diào)べたところ、ネット上では「無(wú)料のダイコン」「お金がいらないダイコン」などと題して、ダイコンを抜いている動(dòng)畫(huà)がアップされており、大量のダイコンが入った袋を肩に擔(dān)って運(yùn)ぶ様子なども映っていたほか、「1袋10元（約150円）」と叫び、その場(chǎng)でダイコンを売る人までいたという。

高さんは「『私はこの畑の主だ、ここのダイコンは無(wú)料ではない』と叫んでも誰(shuí)も聞く耳を持たなかった。何人かをとどめようとしても、數(shù)百人もいるから止めようがなかった」と話(huà)している。そのため警察に通報(bào)したという。

なぜこんなにも多くの人がダイコンを取りに來(lái)たのだろうか。高さんによると、ネット上で情報(bào)を見(jiàn)て無(wú)料のダイコン取りに來(lái)たと人々は話(huà)していたという?！袱长?日間、毎日人が畑に來(lái)ていて、夜10時(shí)に懐中電燈を持ってダイコンを探している人もいた。もう畑には1本のダイコンも殘っていない」と高さんは述べている。

陳さんによると、ダイコンを略?shī)Zされた被害は卸売価格で40萬(wàn)元（約600萬(wàn)円）に上るという。陳さんは、「近所の村民や知り合いに少しならダイコンをタダであげるから、自分で掘って持って行っていいと言ったが、どういうわけかすべて無(wú)料となって伝わってしまったようだ」と話(huà)している。

しかし、陳さんは楽観的で、「別に植えたカリフラワーで損失は埋め合わせられる」としており、「誰(shuí)に対しても責(zé)任は問(wèn)わないし、誰(shuí)に責(zé)任を追及すればいいかも分からない」とも述べている。高さんも「ダイコンは無(wú)駄にはなっていない。贈(zèng)り物になっただけ」と話(huà)している。警察はこの件の詳細(xì)について捜査を進(jìn)めているという。（翻訳?編集/山中）