來年1月投票の臺灣総統(tǒng)選、香港デモ追い風(fēng)に再選目指す民進黨?蔡氏が國民黨?韓氏をリード

Record China    2019年12月14日(土) 7時30分

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來年1月投票の臺灣総統(tǒng)選は民進黨の蔡英文総統(tǒng)と國民黨の韓國瑜?高雄市長の事実上の一騎打ち。香港の大規(guī)模デモなどを追い風(fēng)に、蔡氏が韓氏をリードしている。畫像は中華民國総統(tǒng)府ウェブサイトより。

2019年12月13日、次期臺灣総統(tǒng)選が13日、告示された。來年1月11日の投票日まで続く選挙戦は、再選を目指す民進黨蔡英文総統(tǒng)と國民黨の韓國瑜?高雄市長の事実上の一騎打ち。民主化を求める香港の大規(guī)模デモや米中貿(mào)易摩擦を追い風(fēng)に、蔡氏が韓氏を大きくリードしている。

16年選挙で選ばれた蔡総統(tǒng)の再選出馬は當(dāng)然視されていたが、昨年11月の統(tǒng)一地方選で民進黨が慘敗して黨主席を辭任。支持率も低迷し、黨內(nèi)から候補辭退を求める聲が上がった。黨內(nèi)の予備選には頼清徳?前行政院長(首相)も名乗りを上げたが、蔡氏が黨の公認(rèn)候補となり、頼氏は副総統(tǒng)候補に回った。

國民黨では韓氏のほか、大富豪として知られる鴻海(ホンハイ)精密工業(yè)の郭臺銘?前會長も総統(tǒng)選出馬に意欲を示していたが、支持が思うように集まらずに斷念。韓氏が黨の候補に落ち著いた。総統(tǒng)選には野黨?親民黨の宋楚瑜主席(黨首)も立候補している。

総統(tǒng)選の最大の爭點は中國との距離感。獨立志向の民進黨?蔡氏の“助け舟”となっているのは、香港で身柄を拘束した容疑者の中國本土への移送を可能にする「逃亡犯條例」の改正案に反対して6月から本格化したデモだ。中國が香港と同様に臺灣にも適用するとしている「一國二制度」下で起きた事態(tài)は、臺灣の人たちに中國への警戒感を増幅させた。米中貿(mào)易摩擦で中國から臺灣に生産拠點を移す企業(yè)が増え、臺灣経済を支えていることも蔡氏支持を後押ししている。

これに対し、「対中融和路線」を掲げる國民黨の韓氏は、蔡政権が中國と対立し経済と安全保障が不安になっていると批判。一方で世論の反中感情を意識して「一國二制度は受け入れない」「香港人には自由と民主主義を追求する権利がある」などとも訴えているが、親中イメージは払拭(ふっしょく)できず、伸び悩んでいる。

各種世論調(diào)査でも現(xiàn)段階で蔡氏が韓氏にかなりの差をつけている。大手民放のTVBSが11月27~29日に実施した世論調(diào)査によると、蔡氏の支持率は46%で韓氏の31%を15ポイントもリードした。その2週間前の前回調(diào)査では両氏の差は8ポイントだったが、ほぼ2倍に広がった。臺灣の蘋果日報の世論調(diào)査でも蔡氏の支持率が51%に上ったのに対し、韓氏は19%にとどまった。

臺灣メディアによると、劣勢の韓氏は世論調(diào)査の信頼性に疑義を表明。フェイスブックで「調(diào)査機関から電話があったら『蔡英文支持』と答えてください。民進黨を(投票日前日の)2020年1月10日まで喜ばせよう」と呼び掛けたという。(編集/日向)

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