スニーカーは「履くもの」から「金融商品」へ―中國メディア

Record China    2019年12月22日(日) 17時20分

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18日、中國メディアの新京報は、中國で「炒鞋(スニーカー投資)」が加熱していることを紹介した。

2019年12月18日、中國メディアの新京報は、中國で「炒鞋(スニーカー投資)」が都市伝説まで出現(xiàn)するほど加熱していることを紹介した。

記事によると、スニーカー投資により稼ぐ方法は「現(xiàn)物を購入後、市場価格が購入価格を上回った時點で売りに出す」方法と「売り手に商品の仕入れ先があると明示された狀況下で買い手が前金で購入代金を支払い、納品の期限までの間に靴の値段が上がって買い手が利益を得る」方法の2つあるという。2019年の中國では「20歳の大學生がスニーカー投資で月収4萬元(約62萬円)を得て、學費や生活費を稼ぐどころか、両親から経済的にも獨立した」「ある若者が、両親から住居購入の頭金としてもらった100萬元(約1500萬円)を全てスニーカー投資につぎ込んだ結(jié)果、1年後に500萬元になった」などといった都市伝説まで生まれるほど、1995年以降に生まれた若者を中心にスニーカー投資が注目を集めているという。

また、東方新報やSankeiBiz(サンケイビズ)の記事によると、スニーカー投資は米國などで1990年代から行われていたが、21世紀に入って中國人の購入が増加し、価格が高騰し始めたという。例えば、ナイキ(Nike)の「エアジョーダン1」シリーズの人気モデルは、2年間で1499元(約2萬2700円)から7萬元(約106萬円)にまで高騰したという。高騰の要因として、スニーカーを売買するプラットフォームアプリの存在が挙げられるという。中國國內(nèi)には現(xiàn)在、「NiceAPP」や「毒APP」「斗牛(DoNew)」などがあり、タイムチャートなど株取引と同じような情報が表示されるという。また、2019年にNiceAPPが採用した「閃購(iflashbuy)」モードが市場に拍車をかけているという。「閃購(iflashbuy)」とは、買ったばかりのスニーカーの実物を受け取らないまま出品し、所有権だけを売買することができるシステムのことで、プラットフォーム上の操作だけで、スニーカーが金融商品のように簡単かつ便利に売買できたが、スニーカー投資関連で詐欺や金銭トラブルに遭う若者が増えているため、現(xiàn)在は撤去されたという。NiceAPPのアレックス?ジョウCEOは「短期間で利益を得ようと欲深い投機を続ければ、自分だけでなく他人にも危害を加えることになる」と懸念しているという。

最後に記事は、中國人民銀行(中央銀行)上海支店が、10月16日に市內(nèi)の金融機関に対し、アプリなどを利用したスニーカー投資について、「撃鼓伝花(※日本の「ハンカチ落とし」のような遊び)風のマネーゲームだ」と定義し、危険性を指摘したことを紹介した。(翻訳?編集/原邦之

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