2019年12月25日、中國メディアの中國経済網や新浪新聞の微博（ウェイボー）アカウント?頭條新聞は「診療中に患者の家族に襲われた、北京民航総醫(yī)院（北京大學民航臨床醫(yī)學院）の女性醫(yī)師が、本日未明に亡くなった」と伝えた。

記事によると、24日6時頃、北京市朝陽區(qū)にある三級病院（中國の最高ランクの病院）の「北京民航総醫(yī)院」の救急部門の副主任を務める女性醫(yī)師、楊文（ヤン?ウェン）氏は、勤務時間內の診療中に患者の家族を名乗る55歳の男に襲われ、頸部（けいぶ）に重傷を負った。男は通報で駆け付けた警察當局に逮捕された。

楊氏には、北京民航総醫(yī)院など市內の病院から招集された専門醫(yī)療チームによる懸命な治療が施されたが、25日0時50分に亡くなったという。事件後、北京市衛(wèi)生健康委員會や北京醫(yī)師協(xié)會は「楊醫(yī)師の死に哀悼の意を示すとともに、醫(yī)師を傷つける行為を強く非難し、加害者に厳格な法の裁きが下されるよう公安部へ協(xié)力を惜しまない」とコメントした。

このニュースに中國のネットユーザーからは、「醫(yī)師は危険な職業(yè)ランキングに入っている」「醫(yī)師を1人育成するのがどれだけ大変なことか」「毆られた相手を診療するなんて私には無理。醫(yī)者も患者も両親がいる人間同士」「醫(yī)師が患者の気持ちを傷つけるようなことしていなければ、患者たちだってこんな極端なことはしないはず」などのコメントが寄せられている。（翻訳?編集/原邦之）