11月の米大統(tǒng)領(lǐng)選で民主黨候補(bǔ)のバイデン前副大統(tǒng)領(lǐng)が勝利した場(chǎng)合、北朝鮮への制裁をさらに強(qiáng)める可能性がある、とロイター通信が報(bào)じた。バイデン氏が勝てば、北朝鮮は核実験の再開や大陸間弾道弾（ICBM）発射などを含む挑発行動(dòng)をエスカレートさせる恐れがあるともみている。

ロイター通信によると、バイデン政権になれば、米國の北朝鮮政策は金正恩?朝鮮労働黨委員長(zhǎng)との個(gè)人的なつながりを強(qiáng)調(diào)するものではなくなる。同盟関係や実務(wù)レベルの外交に重きを置くようになる可能性が高いというのがバイデン陣営のアドバイザーや元政府當(dāng)局者の見立てだ。トランプ大統(tǒng)領(lǐng)のように、「ちびのロケットマン」と金正恩氏を罵倒したり、「ラブレター」のような親書を交わしたり、派手な首脳會(huì)談を開催することもなくなる。

バイデン氏はオバマ前政権の副大統(tǒng)領(lǐng)。バイデン氏の北朝鮮政策の一部はオバマ政権時(shí)代の「戦略的忍耐」に似たものになる可能性が高い。北朝鮮を孤立させ、挑発してきても外交的な見返りは一切與えないという政策だ。

韓國大統(tǒng)領(lǐng)府の元外交政策高官で、バイデン氏の側(cè)近と一緒に仕事をした経験のあるチャン?ホジン氏は「バイデン氏陣営のアドバイザーの多くは、以前の戦略的忍耐チームの出身者だ。彼らは同盟関係を重視し、北朝鮮政策を含め外交政策では正統(tǒng)的なアプローチを取る」と指摘する。バイデン政権になれば、北朝鮮はトランプ氏が突然に持ち出すような軍事行動(dòng)の懸念には直面しないが、代わって「ねじを巻かれる」可能性が高いという。

一方、バイデン氏が同盟國と緊密に協(xié)調(diào)していくと約束していることは、韓國の文在寅大統(tǒng)領(lǐng)にとっては戦略が複雑化する可能性がある。文大統(tǒng)領(lǐng)は北朝鮮への関與強(qiáng)化と制裁の緩和に熱心だが、バイデン氏が重視する北朝鮮の人権問題は軽視しているからだ。韓國の牙山政策研究所のジェームズ?キム主任研究員はバイデン氏の戦略は「韓國との不協(xié)和音をもたらしかねない」と危ぶんだ。

「バイデン政権」に北朝鮮がどう反応するかについて、かつて米政府で北朝鮮との交渉を擔(dān)當(dāng)したエバンス?リビア氏は「年內(nèi)に劇的な措置に踏み切ることが予想できる」と言及?！缚证椁虾藢g験かI(xiàn)CBMの実験で、それによってバイデン新政権が現(xiàn)行路線から決別しないよう警告してくる」とみる。

元中央情報(bào)局（CIA）分析官で、現(xiàn)在はブルッキングス研究所に勤務(wù)するジュン?パク氏は、どんな北朝鮮側(cè)の挑発もバイデン政権にとっては利用できるとの見方だ。パク氏は「核実験であれICBMの実験であれ、バイデン新政権にとっては、金正恩體制の脅威に腳光を當(dāng)て、一貫した北朝鮮政策に基づいて米國が同盟國とコンセンサスや合意醸成を図れるチャンスになる」と述べた。（編集/日向）