2020年5月11日、韓國?ハンギョレ新聞によると、韓國の元慰安婦イ?ヨンスさんが日本政府に慰安婦問題の解決を訴えるべく毎週水曜日にソウルで行われているデモ「水曜集會」への不參加を宣言したことをめぐり、波紋が広がっている。

記事によると、イさんは7日に行った記者會見で主に二つの問題點を指摘した。一つは、水曜集會を主催する団體「正義記憶連帯」が集會などで集めた寄付金を元慰安婦に十分に支給していないこと。同団體は最近4年間で約48億9300萬ウォン（約4億2000萬円）の寄付を受けた。このうち「被害者支援事業(yè)費(fèi)」として使われた金額は18．8％に當(dāng)たる約9億2000億ウォンだったという。

これに一部からは「寄付金が被害者のためではなく、団體の規(guī)模を大きくするために使われた」との批判が上がった。一方で関係者からは「寄付金の全てを被害者への支援に使う必要はない」「寄付金は使用目的が指定されている上、保守陣営による攻撃に備えて徹底的に管理されている」「もともと、正義記憶連帯の活動は被害者支援だけに限られていない」などと反論する聲も上がっているという。

もう一つは、先月の総選挙で與黨「共に民主黨」の比例代表で當(dāng)選したユン?ミヒャン「正義記憶連帯」前代表が15年末に締結(jié)された慰安婦問題をめぐる日韓合意の具體的な內(nèi)容を事前に知っていたかどうか。ユン前代表は「知らなかった」と主張しているが、同黨報道官は11日に発表した論評で「當(dāng)時、外交部は被害者や関連団體と具體的な合意內(nèi)容について事前協(xié)議をせず、合意発表の前日午後に開かれた日韓協(xié)議で全ての事項を決定し、その日の夜にユン前代表に合意內(nèi)容の一部を、機(jī)密保持を前提に一方的に通知した」と明らかにしたという。

ユン前代表はこれまで、日韓合意に強(qiáng)い反対の立場を示してきた。イさんも記者會見で「ユン前代表だけが知っていたが、（合意內(nèi)容を）被害者にも知らせるべきだった」とし、「私が事前に知っていたら（日本政府が合意に基づき拠出した）10億円を返していた」と主張したという。

これに韓國のネット―ザーからは「何をするにもお金が必要だ。慰安婦被害者が寄付金を全額使いたいと言うなら、全ての活動を自分たちだけで行うべき」「私は被害者のためではなく、対日活動に使ってほしいから寄付した」「大変なことは任せておいて、お金だけくれというのは蟲がよ過ぎる」「慰安婦被害者への支援はお金を寄付することだけじゃない。歴史の事実を世界に知らせ、悔しさを晴らすことが本當(dāng)の目的」などイさんの主張に疑問を示す聲が寄せられている。

一方で「いくらなんでも元慰安婦に9億ウォンは少ない」「よい行いをしているように見せかけて結(jié)局は自分のために活動していたのか」「目的は正しくても運(yùn)営方法が間違っていたなら謝罪するべき」「40億ウォンを元慰安婦に支給し、9億ウォンを団體の運(yùn)営費(fèi)として使うべきだった」などの聲も上がっている。（翻訳?編集/堂本）