中國(guó)湖北省武漢市で発生した「原因不明の肺炎」が周辺地域などに不安を広げている。中國(guó)當(dāng)局は猛威を振るった重癥急性呼吸器癥候群（SARS）などの可能性は否定。國(guó)営中央テレビ（CCTV）は9日、新型のコロナウイルスを検出と伝えたが、香港、臺(tái)灣や韓國(guó)では感染防止の水際作戦に乗り出した。

武漢市の保健當(dāng)局などによると、この肺炎は昨年12月12～23日にかけて相次いで発生した。主な癥狀は発熱で呼吸困難に陥ることもある。患者は市內(nèi)の華南海産物市場(chǎng)関係者や周辺住民に多く、市當(dāng)局は1日、市場(chǎng)の営業(yè)を當(dāng)面停止するよう命じた。5日までに59人（うち7人が重癥）の患者が確認(rèn)され、國(guó)営新華社通信は8日、癥狀が回復(fù)した8人が退院したとも報(bào)じた。

武漢市の保健委員會(huì)は3日、「インフルエンザと鳥インフルエンザ、アデノウイルス感染癥などの一般的な呼吸器系疾患である可能性は排除された」と報(bào)告。その後、SARSや中東呼吸器癥候群（MERS）の可能性も「排除した」としている。

中國(guó)とは陸続きの香港では2003年に中國(guó)でSARSが流行した際、299人が死亡した経緯があり、武漢市での肺炎多発を受け、香港政府は4日、感染癥への警戒レベルを1段階引き上げて「厳重」とした。香港國(guó)際空港や中國(guó)の高速鉄道が乗り入れる西九竜駅で、利用客の異常體溫を検知する機(jī)器と人員を増やすなど、水際の検疫態(tài)勢(shì)を敷いている。政府トップの林鄭月娥?行政長(zhǎng)官は「政府は（水際で防止するための）必要な政策をとっている」と強(qiáng)調(diào)し、香港市民に冷靜になるよう求めた。

臺(tái)灣の中央通信社によると、衛(wèi)生福利部（保健?。┘膊」苤剖黏?日、空港の検疫や醫(yī)療機(jī)関に屆け出を義務(wù)付ける対象範(fàn)囲を拡大すると発表した。14日以內(nèi)に武漢訪問(wèn)歴を持ち、かつ発熱や上気道感染癥が見(jiàn)られた患者がいた場(chǎng)合、肺炎の有無(wú)にかかわらず、直ちに屆け出て、検體検査の実施が必要になる。軽癥患者が防疫體制の抜け穴になるのを防ぐのが目的だ。

中央日?qǐng)?bào)によると、韓國(guó)では武漢市に12月中旬、渡航歴がある36歳の中國(guó)人女性に原因不明の肺炎患者と同様の癥狀があり、保健當(dāng)局が調(diào)査を開(kāi)始した。女性は「調(diào)査対象有癥狀者」に分類され、國(guó)家指定入院治療病床がある盆唐ソウル大病院に搬送して隔離治療と疫學(xué)調(diào)査などを受けている。

韓國(guó)疾病管理本部は関連対策班を設(shè)置し、緊急狀況室の24時(shí)間対応體系を稼働。中國(guó)保健當(dāng)局や世界保健機(jī)関（WHO）と緊密に協(xié)力し、情報(bào)収集や危険評(píng)価を続けるほか、武漢市からの航空便國(guó)內(nèi)入國(guó)者を?qū)澫螭税k熱監(jiān)視や検疫を強(qiáng)化している。（編集/日向）