2013年9月26日、「部下の手柄は上司のもの、上司の失敗は部下の責(zé)任」―日本のドラマ「半沢直樹」はこのセリフによって、職場(chǎng)で働く多くの人々の心をがっちりと捉えた。中國(guó)でも大いに注目を集め、ミニブログ「微博（ウェイボー）」で何度も熱い話題となった。ドラマに抑圧された自分自身の姿を見た多くの人々にとって、「やられたらやり返す。倍返しだ」と言い放ち毎回上司に逆襲する半沢直樹は、新しいヒーローとなった。しかし、このように怒りをぶちまけて職場(chǎng)の危機(jī)を解決する方法は、「まさに職場(chǎng)で破滅する方法を説いた素晴らしい教材」と指摘する人もいる。

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■上司に歯向かう「半沢直樹」にネットユーザーが歓喜

最近、人気の高いドラマは少なくないが、日本のドラマ「半沢直樹」はその中の一つだ?！赴霙g直樹」は一體どのぐらい人気があるのか？日本ではツイッター上にサウナ浴場(chǎng)施設(shè)のリラックスルームで休んでいる人全員が「半沢直樹」を見ている寫真が投稿され、一気に3萬を超えるリツイート數(shù)が記録された。その寫真には大和田常務(wù)が必死の形相で怒鳴るアップの顔が映っており、これも幅広い中國(guó)ネットユーザーの注目を引きつけた。同ドラマは先日最終回を迎えたが、その視聴率はここ30年で最高のドラマ視聴率を記録し、新世代の「神ドラマ」となった。

中國(guó)でも同ドラマを徹夜してまで熱心に見る人が少なくないが、このドラマは確かに通常のドラマとはひと味違う。戀愛要素もなければ、商業(yè)ドラマでよく見られる金持ちのドロドロした恩讐も描かれていない。劇中の主人公は銀行の融資部課長(zhǎng)で、擔(dān)當(dāng)している業(yè)務(wù)において様々な危機(jī)が発生し、それぞれの企業(yè)とコミュニケーションを取りながら、銀行內(nèi)外の様々な敵と格闘していく。

もし仕事でトラブルが生じ、上司が犯したミスの責(zé)任を取らされるとしたら、あなたはどうするだろうか？もし、內(nèi)部で聞き取り調(diào)査に呼び出されたら、「はい」、「いいえ」、「申し訳ありません」の3つの答えの選択しかないのだろうか？半沢直樹が劇中で見舞われる困難は、職場(chǎng)で働く人間なら誰しも実際に遭遇する可能性があるものだ。半沢直樹は「やられたら、やり返す。倍返しだ」の原則によって、毎回困難の中で敵に逆襲し、上司と戦い、最終的には大和田常務(wù)を土下座させた。その気骨に溢れる言動(dòng)は見る人の心を熱くさせた。

「日本であろうと、中國(guó)であろうと、このドラマは上司に対して內(nèi)心怒りを抱きながら口に出せないサラリーマンにとって、日頃のうっぷんをはらせる最高のドラマだ。毎回、半沢直樹の逆襲は見る者の気持ちをスカッとさせる」と感想や評(píng)論を綴るネットユーザーもいる。

■肯定派：職場(chǎng)では最も優(yōu)秀な自分を必死で表現(xiàn)するべき

劇中の半沢直樹の態(tài)度は一貫して強(qiáng)気であり、上司であろうと、自分を陥れる人物に対しては、「やられたらやり返す。倍返しだ」の原則で逆襲していく。半沢直樹の登場(chǎng)は、日々周りに同調(diào)することに慣れたサラリーマンにとってひとつのカンフル剤となった?！赴霙g直樹」を見て胸が熱くなり、半沢直樹を職場(chǎng)の新ヒーローと見なす人々も少なくない。

あるネットユーザーは、「人脈が將來を決定し、不動(dòng)産が暴騰するバブルの時(shí)代において、半沢直樹は熱く、まっすぐで、『やられたら、やり返す。倍返しだ』の原則は、職場(chǎng)で働くサラリーマン層のプレッシャーと內(nèi)心を代弁した」と語る。また、別のネットユーザーは、「半沢直樹はまさに『男の中の男』で、純粋に男らしい」として、「あのような職場(chǎng)全體に重くのしかかる圧力を払いのけるなんて、さすが今年度最も面白いドラマだ。男性はこのような気骨のある男性であるべきだ。圧力に耐え、最も優(yōu)秀な自分を必死で表現(xiàn)してこそ、初めて周囲の人に喜びを與えることができる」と綴っている。

■否定派：真似をすると身を滅ぼす

ドラマでの半沢直樹は、ゲームのように一人また一人とすべての敵を倒して行くので、見ていて気持ちがスカッとする。しかし、これを現(xiàn)実の職場(chǎng)の見本として考えることに対しては、反対の意見を唱える人が多い。

あるネットユーザーは、理性的に見ると、劇中の半沢直樹の成功には多くの條件が必要とされると指摘する?！竷?nèi)助の功の重要性」、「良き友人の重要性」、「少年時(shí)代に受けた心の傷は成長(zhǎng)してからも影響を與え続けるという要素」、「職場(chǎng)の暗黙のルールとその対策」、「人間の弱點(diǎn)とその利用の仕方」、「原則を守り続けることと人間性を保つこととのバランス」などだ。良い人であろうと、悪い人であろうと、ごく平凡な人であろうと、人であることは容易なことではない」とコメントしている。別のネットユーザーはさらに直接的な意見を綴っている?！袱长违丧楗蓼悉蓼丹寺殘?chǎng)で破滅する方法を説いた素晴らしい教材だ。もし怒りに任せて上司に大聲で怒鳴りつけることで職場(chǎng)の危機(jī)が解決できるのなら、すでに世界を支配する王となっているだろう」と書いた。

「半沢直樹」が人気を得たことで、人事部への注目も集まった。職場(chǎng)で神話を創(chuàng)りたいのなら、まずは自らが価値ある人間になるべきだ。ある人材紹介會(huì)社の人事部専門家は、「『半沢直樹』は我々に、部下でも上司に逆襲できることを教えてくれた。しかし、成功には下記の條件を備えていることが必須である。（1）重要な時(shí)に助けてくれる、良き友人を持っていること。（2）良き妻を持っていること（3）反面教師となる悪い見本がいること（4）非常に大切なのは部下と良い関係を築いていること（5）厳しい試練に耐えられる能力を持っていること。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/MZ?編集/武藤）