2013年9月29日、香港科技大學(xué)生物學(xué)部の●華強(qiáng)（ジャン?ホアチアン、●は澹のつくり）教授はこのほど遼寧省大連市で開(kāi)催された夏季ダボスフォーラムに出席した際、記者団に対し世界の漢方薬市場(chǎng)について、「世界の漢方薬市場(chǎng)の売上高は年間約800億ドル（約7兆8000億円）あり、このうち中國(guó)の売上は10％だ。中國(guó)で生産された安価な漢方薬材が、日本や歐州に輸出されると高価でもうけの大きい漢方薬製品に姿を変える。日本とドイツが漢方薬で最も大きな利益を上げている」と述べた。東方網(wǎng)が伝えた。

【その他の寫(xiě)真】

漢方薬は中國(guó)が発祥地だが、中國(guó)の製薬會(huì)社は海外でしばしば「ワーテルローの戦い」（それまで連戦先勝だったナポレオン率いるフランス軍が大敗した戦い）に直面している。一方、日本の漢方薬事業(yè)は日に日に発展を遂げ、対外貿(mào)易も好調(diào)だ。

▽國(guó)際市場(chǎng)のシェアは巨大

日本の調(diào)査會(huì)社?大和総研グループがまとめたデータ?統(tǒng)計(jì)によると、海外の漢方薬市場(chǎng)では、中國(guó)が保有する特許権は0．3％にとどまる一方、日本と韓國(guó)は70％以上を占める。海外漢方約市場(chǎng)の規(guī)模はおよそ300億ドル（約2兆9000億円）で、中國(guó)製造（メードインチャイナ）の製品が占める割合は5％に満たない。

日本の漢方薬企業(yè)はその逆で、進(jìn)んだ品質(zhì)管理、分析技術(shù)、機(jī)械設(shè)備などをよりどころに、薬剤の品質(zhì)を維持すると同時(shí)に、厳格な使用法や使用量をうち出す。また帝國(guó)製薬などの企業(yè)は加味逍遙散、當(dāng)帰芍薬湯、桂枝茯苓丸、潰瘍性結(jié)腸炎治療薬などの製品で米國(guó)の特許を取得した。

▽「協(xié)力」を通じて市場(chǎng)を操作

日本の醫(yī)薬品企業(yè)?ツムラのケースをみることにする。ツムラは中國(guó)の漢方薬から出発した企業(yè)で、中國(guó)での呼稱「中薬方」を意図的に「漢方」と呼び変えた。同社が使用する「漢方」薬材の80％は中國(guó)から輸入されたものだ。

日本の漢方薬企業(yè)は中國(guó)と協(xié)力するところが多く、ツムラをはじめ企業(yè)は主に次のやり方を取る。（1）新疆維吾爾（ウイグル）自治區(qū)などの漢方薬材の生産に適した地域で、現(xiàn)地と協(xié)力して生産拠點(diǎn)を設(shè)立する（2）中國(guó)の一連の由緒ある漢方薬企業(yè)を買(mǎi)収する（3）中國(guó)のいくつかの漢方薬企業(yè)と合弁する。こうして中國(guó)の漢方薬パワーを借りて、日本の漢方薬企業(yè)は世界の漢方薬市場(chǎng)で80％前後のシェアを握る、というやり方だ。

こうした日中間の「協(xié)力」によって、中國(guó)の「六神丸」がツムラの「救心」に生まれ変わるのにはびっくりする。救心は年間1億ドル（約970億円）を売り上げるドル箱商品だ。

▽「育薬」で西側(cè)の認(rèn)知を獲得

漢方薬の輸出をめぐる難問(wèn)は、西側(cè)の価値體系では漢方薬をよく理解できないことにある。漢方薬の理論には玄妙でとらえどころのない概念が含まれ、これを英語(yǔ)に適切に訳すことは難しい。そこで、日本の漢方薬輸出戦略では「育薬戦略」（漢方薬が効果を発揮する疾患に的を絞って、臨床データの蓄積を行う取り組み）が非常に重要なポイントになる。

ツムラが開(kāi)発した「六君子湯」を例に取ると、もともと虛弱體質(zhì)の患者向けに開(kāi)発されたこの漢方薬には、食欲を促進(jìn)し、體質(zhì)を改善する効果がある。歐米への普及をはかるため、ツムラは北海道大學(xué)との共同研究を進(jìn)め、六君子湯を服用すると、體內(nèi)で食欲を増進(jìn)するホルモンが分泌されるとの結(jié)論を?qū)Г訾筏?。そこで西?cè)の醫(yī)學(xué)界は、六君子湯を外科でのガン治療に際して食欲を増進(jìn)する補(bǔ)助的な薬品として受け入れるようになった。

▽日本の漢方薬開(kāi)発は中國(guó)に及ばない

日本のTS?チャイナ?リサーチの田代尚機(jī)代表取締役は、日本の投資界で有名な「中國(guó)通」だ。1984年から2003年までの20年間、日本最大の経済研究機(jī)関の大和総研グループで働き、94年から03年にかけては代表として北京市に駐在し、中國(guó)経済について深く研究した。

田代代表取締役は記者の質(zhì)問(wèn)に次のように答えた。

▽一人の投資家として、日本の漢方薬輸出が（中國(guó)を除く）世界市場(chǎng)で70％のシェアを占められたのはなぜだと思うか。

一番重要なことは「標(biāo)準(zhǔn)化」だと考える。日本の厚生労働省は非常に詳細(xì)な基準(zhǔn)を制定し、薬効と化學(xué)成分を明確に標(biāo)準(zhǔn)化した。漢方薬と西洋醫(yī)學(xué)の薬品を同一視しており、漢方薬が製品として生産されるようになり、世界各國(guó)が日本で製造された漢方薬を受け入れやすいようにした。

▽中國(guó)と西側(cè)には文化的な相違がある。西側(cè)の人々に漢方薬を理解し、受け入れてもらうにはどうしたらよいか。

西側(cè)の「合理主義」の枠組に合わせるしかない。最も重要なことは、漢方薬は偶然の経験に基づいて製造されるものではなく、だれでも再生が可能な「標(biāo)準(zhǔn)化による製造」が行われているものだとわからせることだ。これ以外の方法では歐米市場(chǎng)をこじ開(kāi)けることはできない。

▽日本が施行する漢方薬の標(biāo)準(zhǔn)と歐米の標(biāo)準(zhǔn)が異なる場(chǎng)合、中國(guó)企業(yè)は歐米企業(yè)の標(biāo)準(zhǔn)になんとかして合わせるべきか。

日本がうち出すのは、世界で最も合理的かつ厳格な標(biāo)準(zhǔn)であり、歐米の標(biāo)準(zhǔn)と矛盾が生じることはない。日本の厚労省の任務(wù)は、こうした漢方薬のなんらかの基準(zhǔn)を制定することでもある。日本は今、既存の漢方薬の効果を高めるために努力しており、科學(xué)技術(shù)的手段を運(yùn)用し、薬効成分を増やし、不純物を除去し、最も適切な薬用成分の比率を追求している。

とはいえ、日本は新薬の開(kāi)発で今なお中國(guó)に及ばない。中國(guó)の漢方薬企業(yè)は「実験主義」に基づいてあらゆる取り組みをしているからだ。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/KS?編集/武藤）