日韓は徹底的にやり合うつもりか?「日本は文政権に期待していない」―中國専門家

Record China    2020年1月16日(木) 8時20分

拡大

中國メディアの中國網は14日、日韓関係について「両國は徹底的にやり合うつもりなのか」とする論評記事を掲載した。寫真は日韓首脳會談の様子(韓國大統(tǒng)領府Facebookアカウントより)。

中國メディアの中國網は14日、日韓関係について「両國は徹底的にやり合うつもりなのか」とする論評記事を掲載した。著者は中國社會科學院アジア太平洋?グローバル戦略研究院の楊丹志(ヤン?ダンジー)氏。

楊氏は、韓國の文在寅(ムン?ジェイン)大統(tǒng)領が7日に行った新年のあいさつで日本との関係改善に意欲を示した一方で、安倍晉三首相は日韓関係に觸れなかったことに言及?!溉枕n関係改善への積極性の違いが見て取れる」とした上で、その背景について「外交と內政の両面から読み解くことができる」とした。

まず外交について、「韓國は困難な時期にあるのに対し、日本は柔軟かつ現実的な議論を進めて効果をあげている」と指摘?!疙n國は、米國、中國、日本のいずれとも関係が良くない。北朝鮮との関係はやや改善したが、行き詰まってから新展はない。日韓の爭いが続く中、韓國は在韓米軍の駐留費問題などで米國から大きな脅迫と圧力を受けている。中韓もTHAAD(高高度防衛(wèi)ミサイル)の配備をめぐる傷がまだ癒えていない」と評した。日本については、「米國との同盟関係を強化しつつ中國との交流も進め、日中関係は徐々に回復。日米、日中という二つの重要な外交関係がいずれも進展を見た。韓國との関係は重要ではない位置に置かれることとなった」と解説した。

次に內政について、「文政権の支持率は下降を続けている。チョ?グク(前法相)事件によって、文大統(tǒng)領肝いりの司法改革の先行きが暗澹(あんたん)たるものになった。政権末期に文政権は必ず野黨の攻撃を受けることになる。日本との関係が悪化を続け、韓國経済への負の影響が明らかになるにつれ、文政権の基盤は揺らぐだろう」とした。一方、日本については、「自民黨の現在の地位は揺るぎなく、野黨は厳しい狀態(tài)。これはある程度、自民黨の政策がスピードをもって進められることを保証するものだ。アベノミクスが良好な成果を収めていることも安倍政権の基盤を強固なものにしている」との見方を示した。

楊氏は、「雙方の狀況の違いが、そのまま日韓関係改善への意欲の違いに影響を與えている。韓國は外交問題の進展を急いでいるのに対し、日本は比較的余裕がある」とした。その上で、今後の日韓関係のポイントを3つ挙げた。

1つ目は、「日韓関係は短期には修復困難」ということ。楊氏は、「日韓の相互信頼の基礎はすでに破壊されており、再建には比較的長い時間を要する。政府レベルから民間レベルまで、さらに相互理解と協力を強化していく必要がある」とした。

2つ目は、「日韓関係は両國の外交において主要な問題ではない」ことだとし、「韓國は日本との関係改善を検討してはいるが、北朝鮮の核問題や米韓関係の方が喫緊かつ重要。日本にとっても、米國や中國との関係の方が韓國との関係よりもはるかに重要だ」と指摘した。

3つ目は、「日本は自らが韓國を屈服させるために十分な手段を持っていると考えている」ことだとし、「日本は文政権が重大な妥協をすることにそれほど期待をしていない。文氏の任期には限りがあり、日本には次の大統(tǒng)領と話し合う方法もある。そのため、日本は韓國との関係修復を積極的に進めようとはしない。韓國が一方的に(関係改善に向けて)努力しても成果を挙げることは難しい」と論じた。

楊氏は、「日韓雙方が関係改善、修復の緊急性と重要性を十分に認識することに加え、第三國(米國、中國)の後押しがあって初めて現在の日韓関係に変化が生じるだろう」と予想した。(翻訳?編集/北田

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China?記事へのご意見?お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業(yè)務提攜

Record Chinaへの業(yè)務提攜に関するお問い合わせはこちら

業(yè)務提攜