新型コロナウイルスによる肺炎が拡大する事態(tài)を受け、中國當(dāng)局は危機(jī)感を強(qiáng)め、対策を本格化した。2003年に重癥急性呼吸器癥候群（SARS）が大流行した際、対策が後手に回り、國際的な非難を浴びたことが反省材料になっているとみられ、習(xí)近平國家主席は感染拡大防止を指示し、発生地の武漢市は事実上“封鎖”された。

SARSは02年11月に広東省で最初の犠牲者が出た。しかし、中國當(dāng)局が世界保健機(jī)関（WHO）に未知の伝染病を報(bào)告したのは翌年2月になってからで、その時(shí)點(diǎn)ですでに近隣諸國?地域で數(shù)千人が感染していた。

WHOの報(bào)告によると、香港を中心に8096人がSARSに感染し、37カ國で774人が死亡したとされている（致死率9．6%）。香港では02年2月に香港へ到著し、九龍のホテルに宿泊した本土の醫(yī)師（その後死亡）がウイルスを持ち込んだとみられ、16人の宿泊客に感染を広げた。ここで感染した宿泊客は香港國際空港から旅客機(jī)でカナダ、シンガポール、ベトナム、臺(tái)灣などに向かい、到著先で感染をさらに拡大させた。

武漢市で昨年12月に発生した新型肺炎は中國國內(nèi)で北京、上海、天津、重慶などに広がり、患者數(shù)が増え続けているほか、日本、韓國、タイ、米國などにも飛び火した。中國國営新華社通信によると、事態(tài)を重視した習(xí)主席は「感染の予防と制御をしっかり行うことが非常に重要である。感染情報(bào)を速やかに発表し、國際的な協(xié)力を深化させなければならない」などと指示。李克強(qiáng)首相もWHOや関係國などとの意思疎通や協(xié)調(diào)をしっかりと行い、緊密に協(xié)力して感染のまん延を斷固防ぐよう求めた。

中國のトップ2人が特定の疾病に言及するのは異例。武漢市は現(xiàn)地時(shí)間23日午前10時(shí)（日本時(shí)間同11時(shí)）から、市內(nèi)の路線バス、地下鉄、フェリー、長(zhǎng)距離バスの運(yùn)行を一時(shí)停止し、市外に向かうための空港や鉄道駅も一時(shí)閉鎖すると発表した。市民にも特別な事情がない限り、市外に出ないよう指示した。

今回の新型肺炎を中國國家衛(wèi)生健康委員會(huì)は伝染病予防法に基づき、コレラやペストなど「甲類伝染病」に次いで危険性が高い「乙類」に指定した。SARSも「乙類」に分類されていた。22日に記者會(huì)見した同委の李斌副主任は呼吸による人から人への感染の証拠が確認(rèn)されたことを指摘?！弗Εぅ毳工摔蠅洚悿慰赡苄预ⅳ?、さらに拡散するリスクがある」との見解も示した。醫(yī)療従事者の感染も確認(rèn)されたという。

中國では24日から春節(jié)（舊正月）の大型連休を迎え、約30億人が「民族大移動(dòng)」する。武漢以外にも全土に発癥者が拡散しており、國を挙げての封じ込めがどこまで功を奏するかは予斷を許さない狀況だ。（編集/日向）