中國(guó)メディアの環(huán)球網(wǎng)は22日、「韓國(guó)の政治體制に危機(jī)警報(bào)が鳴った」と題する記事を掲載。デモが多発する韓國(guó)の國(guó)內(nèi)事情を伝えた。

記事はまず、韓國(guó)警察庁の統(tǒng)計(jì)で2019年に韓國(guó)人が行ったデモが9萬件以上に達(dá)することが確実になったことを紹介?！袱长欷祥g違いなく驚くべき數(shù)字だ」とした上で、「韓國(guó)人のデモはなぜこれほど多いのか。韓國(guó)社會(huì)にはどんな問題があるのか」と疑問を提起した。

同メディアの韓國(guó)駐在記者は「韓國(guó)では確かに、毎日のようにさまざまなデモを目にしたり聞いたりする」とし、「経済や社會(huì)の不公平さが加速しているほか、韓國(guó)社會(huì)の異なる価値観の対立がますます顕著になっている。デモの件數(shù)が過去最多を更新したことは、韓國(guó)の政治體制に対する警報(bào)だ」とした。

具體的なデモ件數(shù)を見ると、2019年1～11月で8萬7426件に達(dá)しており、12月も含めると9萬件を超えることは確実と見られている。樸槿恵（パク?クネ）前大統(tǒng)領(lǐng)の弾劾があった16年は4萬5755件だった。文在寅（ムン?ジェイン）政権が誕生した2017年は前年比でやや減少したが、2018年は6萬8262件に跳ね上がり、19年はそこからさらに2萬件以上増えている。

記事は、デモ件數(shù)の増加について「現(xiàn)在の韓國(guó)社會(huì)のさまざまな不満や対立が、対話や正常なルートで解決できないことを間接的に証明している。だからこそ、集會(huì)やデモによって解決しようという社會(huì)心理が急速に拡大しているのだ」と指摘した。

その上で、昨年6月末に米國(guó)のドナルド?トランプ大統(tǒng)領(lǐng)が訪韓した際は、「ソウルの光化門広場(chǎng)は終日大混亂だった」と説明。保守派と進(jìn)歩派の民間団體がトランプ氏の訪韓を歓迎、反対する集會(huì)が2日間で30件に達(dá)したことを挙げ、「光化門広場(chǎng)はすでに二つに分?jǐn)啶丹欷皮い搿工缺憩F(xiàn)した。

韓國(guó)警察庁の統(tǒng)計(jì)によると、19年1～10月のデモで秩序維持に警官隊(duì)が投入されたのは1萬1385件だった。これは、前年比で45．3％も増加しているそうだ。

韓國(guó)でセウォル號(hào)事件や慰安婦問題などのデモを取材してきたという環(huán)球網(wǎng)の駐在記者は、特に印象に殘っているものに樸前大統(tǒng)領(lǐng)に反対するろうそく集會(huì)を挙げた。「クリスマスや年越しの時(shí)期と重なり、お祭り騒ぎのようだった」「韓國(guó)人は風(fēng)刺的な要素も好きで、デモに連れてきた子犬の首輪に『私が大統(tǒng)領(lǐng)になろうか』と書かれた風(fēng)船をくくり付けていた」などと説明し、「いずれにしても政治的な色合いが強(qiáng)く、1本の道の両側(cè)に保守派と進(jìn)歩派が分かれ、中央には警官が立つという形だ」と振り返った。

記事は、韓國(guó)問題の専門家の話として、「韓國(guó)社會(huì)は政治理念の衝突と対立が深刻。こうした対立は政界だけでなく市民社會(huì)にまで存在する。2つの勢(shì)力によるデモは往々にして『口はあるが耳はない』狀態(tài)だ。自分の要求だけに関心があり、相手陣営の考え方は無視する」と指摘。「韓國(guó)社會(huì)は“自由民主”で、社會(huì)の価値観の多元化を促進(jìn)し、多くのマイノリティーが権利を主張しているが、彼らがとる方法は基本的にみんなデモになる」とした。

そして、「根本的には、デモの多くは経済と社會(huì)の不平等から起こる」とし、「1997年のアジア通貨危機(jī)以降、韓國(guó)では貧富の差が拡大し続け、ここ數(shù)年では階層の固定化が著しい。各種の社會(huì)的な対立がうず巻き、民衆(zhòng)の不満は日増しに高まっている」と解説?！笜闱按蠼y(tǒng)領(lǐng)の弾劾がろうそく集會(huì)の後押しを受けて成功したことによって、もともとデモの伝統(tǒng)があった韓國(guó)人がデモは効果があると認(rèn)識(shí)した」とし、「集會(huì)の自由が“デモ萬能主義”へと変化している」と論じた。（翻訳?編集/北田）