近日、中國國家統(tǒng)計(jì)局は、文化、旅游（観光）、體育と、関連産業(yè)の規(guī)模と付加価値について統(tǒng)計(jì)データ（2018年）を発表した。その分類手法は、きわめて中國的特徴を備えている。日本の統(tǒng)計(jì)と対比しながら、中國のこれらの産業(yè)を占ってみよう。

●文化及び関連産業(yè)

2018年、全國の文化及び関連産業(yè)の産出価値は、4兆1171億元、GDPに占めるシェアは4．48％だった。前年比0．22％上昇した。內(nèi)訳は下記。

第一部「文化核心領(lǐng)域」2兆7522億元、66．8％。その內(nèi)容は

1 新聞情報(bào)サービス 13．6％

2 コンテンツ創(chuàng)作 21．0％

3 創(chuàng)意設(shè)計(jì)サービス 17．4％

4 文化伝播チャンネル 8．2％

5 文化投資運(yùn)営 0．9％

6 文化娯楽レジャー 5．6％

第二部「文化相関領(lǐng)域」1兆3649億円、33．2％、內(nèi)容は

1 文化補(bǔ)助生産と仲介 16．5％

2 文化裝備生産 4．8％

3 文化消費(fèi)生産 11．8％

今一つ具體的企業(yè)名や職業(yè)イメージはちょっと湧きにくい。そこで

1 文化サービス業(yè) 60．3％

2 文化創(chuàng)造業(yè) 29．1％

3 文化卸売及び小売業(yè) 10．6％

とも分類している。しかし、文化卸売及び小売業(yè)、ではますます混亂しそうだ。

●観光及び関連産業(yè)

全國の観光及び関連産業(yè)の産出価値は、4兆1478億元、GDPに占めるシェアは4．51％。前年比0．05％上昇した。文化産業(yè)とほとんど変わらない。內(nèi)訳は

1 行楽 26．9％

2 宿泊 7．9％

3　飲食 13．6％

4　遊覧 4．8％

5　ショッピング 31．4％

6　アミューズ 4．0％

7　総合サービス 1．7％

8　観光関連産業(yè) 9．6％

これらデータは、遊覧、レジャー、友人訪問、文化體育、健康醫(yī)療、短期研修、宗教禮拝、公務(wù)、ビジネスなどの理由で、通常の住環(huán)境から1年未満、離れたケースを基にしている。飲食やショッピングはどう集計(jì)しているのだろうか。

●體育及び関連産業(yè)

2018年、全國の體育及び関連産業(yè)の産出価値は、1兆78億元、GDPに占めるシェアは1．1％だった。內(nèi)訳は下記。

第一部「體育サービス業(yè)」6530億元、64．8％。その構(gòu)成は

1 體育管理活動(dòng) 3．9％

2 體育大會(huì)表演活動(dòng) 1．0％

3 體育健身レジャー活動(dòng) 4．7％

4 體育場(chǎng)設(shè)置管理 8．5％

5 體育広告、表演設(shè)計(jì) 1．1％

6 體育教育、訓(xùn)練 14．1％

7 體育メディア情報(bào)サービス 2．3％

8 體育用品販売、レンタル 23．1％

9 その他體育サービス 6．1％

第二部 體育用品製造及び関連 33．7％

第三部 體育場(chǎng)設(shè)備建設(shè) 1．5％

●日本の統(tǒng)計(jì)は舊態(tài)依然

日本には內(nèi)閣府の経済活動(dòng)別GDP構(gòu)成比（2018年）という資料がある。

1 農(nóng)業(yè) 1．2％

2 鉱業(yè) 0．1％

3 製造業(yè) 20．8％

4 電気?ガス?水道 2．6％

5 建設(shè)業(yè) 5．7％

6 卸売?小売業(yè) 13．7％

7 運(yùn)輸?郵便業(yè) 5．2％

8 宿泊?飲食業(yè) 2．5％

9 情報(bào)通信業(yè) 5．0％

10 金融?保険業(yè) 4．2％

11 不動(dòng)産業(yè) 11．4％

12 専門?科學(xué)技術(shù) 7．6％

13 公務(wù) 5．0％

14 教育 3．6％

15 保健衛(wèi)生?社會(huì)事業(yè) 7．2％

16 その他サービス 4．2％

となっていて直接比較可能な項(xiàng)目はない。中國観光業(yè)の宿泊と飲食を合わせると、全GDP比0．97％で、日本の2．5％より少ない。しかし、観光限定の飲食のため、やはり比較にならない。

●まとめ

中國の統(tǒng)計(jì)問題といえば、李克強(qiáng)指數(shù)（銀行融資、電力消費(fèi)、鉄道貨物輸送量は信頼できる、と発言）が思い浮かぶ。當(dāng)てにならないものと、そうでないものが混在している。

日本の統(tǒng)計(jì)はどうか。昨年は厚労省の不正統(tǒng)計(jì)問題が発覚し、まずいことは隠す、世界共通の官僚組織の本質(zhì)が図らずも明らかとなった。

內(nèi)閣府の統(tǒng)計(jì)を見ると、ここ14年GDP構(gòu)成比もGDP総額もほとんど変わっていない。日本全體が氷結(jié)している。

中國は時(shí)代に合わせ、新しいシンポジウムを開催し、政策を打ち出してくる。今回の文化、観光、體育統(tǒng)計(jì)も、さまざまな角度から分析している。問題點(diǎn)を明らかにし、現(xiàn)在計(jì)10％に過ぎない、これらの産業(yè)を活性化させる。多角的な統(tǒng)計(jì)資料は、成功するかどうかはともかく、イノベーターにとって參考になる。中國はアグレッシブだ。日本は舊態(tài)依然統(tǒng)計(jì)を極めるつもりだろうか。

■筆者プロフィール：高野悠介

1956年生まれ、早稲田大學(xué)教育學(xué)部卒。ユニー株（現(xiàn)パンパシフィック）青島事務(wù)所長、上海事務(wù)所長を歴任、中國貿(mào)易の経験は四半世紀(jì)以上?，F(xiàn)在は中國人妻と愛知県駐在。最先端のOMO、共同購入、ライブEコマースなど、中國最新のB2Cビジネスと中國人家族について、ディ－プな情報(bào)を提供。著書：2001年「繊維王國上?！箹|京図書出版會(huì)、2004年「新?繊維王國青島」東京図書出版會(huì)、2007年「中國の人々の中で」新風(fēng)舎、2014年「中國の一族の中で」Amazon Kindle。