新型コロナ事態(tài)が一時(shí)下火のような狀況を見せたのだが、19日の大邱（テグ）の新天地教會(huì)の集団発生をうけていま韓國は大騒ぎとなっている。

文在寅（ムン?ジェイン）大統(tǒng)領(lǐng)は23日、政府の危機(jī)警報(bào)の段階を、現(xiàn)在の「警戒」段階から最高段階の「深刻」に格上げすると明らかにした。文大統(tǒng)領(lǐng)は同日、「コロナ19事態(tài)が重大な分水嶺を迎えた。今から數(shù)日間が重要なヤマ場」とし、「政府と自治體、防疫當(dāng)局と醫(yī)療陣、さらに地域住民と全國民が渾然一體となって総力対応しなければならない重大な時(shí)點(diǎn)」との見方を示した。これは「コロナ19」が予想を超える速度と規(guī)模で拡散し、全國的に危機(jī)感が高まっている狀況を考慮した決定だ。

韓國での感染癥の危機(jī)警報(bào)は、関心?注意?警戒?深刻の4段階に分けられている。海外での新型感染癥の「発生や流行」をもって「関心」とされる。同様に「國內(nèi)流入」となった場合は「注意」、「制限的伝播」は「警戒」、そして「地域社會(huì)の全壊または全國的な拡散」が認(rèn)められれば「深刻」と區(qū)分される。韓國政府が「深刻」段階を発令するのは、2009年の新型インフルエンザ事態(tài)発生以後、11年ぶりのこと。深刻段階が発令された場合、政府が休校令や集団行事の禁止を強(qiáng)制できるなど最高水準(zhǔn)の対応が可能となる。

文大統(tǒng)領(lǐng)はこの日の発言で「大規(guī)模に起きている新天地集団感染事態(tài)の以前と以後では、全く異なる狀況」とし、「既存の疾病管理本部中心の防疫體系と中央捜査本部體制は一貫性を維持しながら、総理主宰の『中央災(zāi)難安全対策本部』に格上げし、全省庁の対応と中央政府?自治體の支援體系をさらに強(qiáng)化し総力で対応する」と説明した。

合わせて「規(guī)定にこだわらず前例のない強(qiáng)力な対応を積極的に推し進(jìn)めるように」と強(qiáng)調(diào)?！复笄瘠坤堡扦胜珖巫灾误wが新天地施設(shè)を臨時(shí)閉鎖し新天地の信徒を全數(shù)調(diào)査して管理に乗り出したのは共同體の安全を守るための當(dāng)然で不可避な措置」と説明した。

文大統(tǒng)領(lǐng)は「宗教活動(dòng)の自由を制約するためではなく、地域住民と國民の生命と安全のためであり、新天地信徒の安全を守ることでもある」とし、「新天地教會(huì)と信徒たちの積極的な協(xié)力をお願(yuàn)いする」と語った。

ところでこの新天地とは何か。韓國でできた新興宗教の一つ。正式名稱は「新天地イエス教證據(jù)帳幕聖殿」という。1984年3月に李晩煕（イ?マンヒ）という人が創(chuàng)設(shè)したキリスト教系新興宗教集団で、ヨハネ黙示録を中心に新しいエルサレムの建設(shè)を主張する。

李晩煕教祖は1931年、慶尚北道清道郡生まれで、現(xiàn)在88歳。獨(dú)特なのは京畿道果川市を聖地と考え、“約束の地”と規(guī)定しているという點(diǎn)だ。

韓國のすべてのプロテスタント宗派ではこの教団を異端と規(guī)定しており、他の宗教を異端視せず多くを包容することで有名なカトリックでも警戒されている教団である。

2007年末にMBCの「PD手帳」という番組で報(bào)じられてからイメージが失墜し始めた。

2020年2月19日に「コロナ19」の31番感染者が禮拝に出席した教會(huì)がこの新天地教會(huì)。これによって全國的に感染者が數(shù)十人ずつ続出することになった。教団と31番感染者の無責(zé)任な行動(dòng)と対応で、全國的に憎悪に近いほどの多くの非難が沸き起こっている。

ただ、新天地に腹を立てているだけでは事態(tài)は収まらない。外出を控えるなり手を洗うなりマスクをするなり、自分でできることはなんでも実行していくしかない。

23日午後には、韓國の幼稚園、小中高で學(xué)期はじまりを3月2日から3月9日へと1週間延期することが決まった。こんなことは筆者が韓國に來て以來、初めての事態(tài)だ。イスラエルは同日、韓國人の入國を禁止する措置を取ることにした。中國に次いで二番目に危険な國となったのである。

2月25日午前11時(shí)基準(zhǔn)で、韓國の確定者は893人、死亡9人、退院22人となっている。

今後新型コロナ騒動(dòng)がどのような動(dòng)きを見せるのか。日本もそうであるけれど、韓國も重大な岐路に立っている。北朝鮮の狀況も気になるところだが、北については、また稿を改めてお屆けしたい。

■筆者プロフィール：木口 政樹

イザベラ?バードが理想郷と呼んだ山形県?米沢市出身。1988年渡韓し慶州の女性と結(jié)婚。元三星（サムスン）人力開発院日本語科教授、元白石大學(xué)校教授。趣味はサッカーボールのリフティング、クラシックギター、山歩きなど。著書に『おしょうしな韓國』、『アンニョンお隣さん』など。まぐまぐ大賞2016でコラム部門4位に選ばれた。

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