2013年10月17日、環(huán)球時(shí)報(bào)によると、安倍首相は靖國神社參拝を斷念し、「內(nèi)閣総理大臣」名で「真榊（まさかき）」と呼ばれる供物を私費(fèi)で奉納した。また外交問題が緊迫化する中での參拝は「時(shí)期的に適切でない」と表明。15日の所信表明演説では憲法改正や集団的自衛(wèi)権の問題に言及しなかった。安倍首相が客観的情勢(shì)に迫られて価値観外交から現(xiàn)実主義外交に方針転換する可能性があることを示す兆（きざ）しだ。（文：凌星光（リン?シングアン）福井県立大學(xué)名譽(yù)教授）

【その他の寫真】

安倍氏は首相に返り咲いて以來、価値観外交を積極的に推し進(jìn)め、中國周辺國をくまなく回って「中國の脅威」を宣伝。日本の技術(shù)とインフラを売り込むと同時(shí)に、「中國の対外拡張を共同抑制する」ための抱き込み活動(dòng)を積極的に展開してきた。先日のASEAN首脳會(huì)議では元々、米國と共に大きな働きをして、ASEAN諸國の支持の下で中國に「行動(dòng)規(guī)範(fàn)」を受け入れさせることを望んでいた。だが予想と異なり、ASEANの多くの國は中國の主張を受け入れ、日米の主張に共鳴したのはフィリピンだけという結(jié)果に終わった。そのフィリピンの大統(tǒng)領(lǐng)も李克強(qiáng)（リー?カーチアン）首相と直接會(huì)って話をした後、対中関係を改善する意向を表明した。日本は相対的に孤立狀態(tài)に陥ったと言える。

自民黨で安倍首相と同じ派閥の野沢太三元法務(wù)大臣は以前筆者に「安倍首相は自分の考えに固執(zhí)する人ではなく、狀況を見て現(xiàn)実主義外交を行うだろう」と語った。この指摘から見て、安倍首相は現(xiàn)在、現(xiàn)実外交へ転換する要の時(shí)にあるようだ。日本メディアの論調(diào)を見ると、その原因として以下の3點(diǎn)が挙げられる。

第1に、安倍首相と日本のメインストリームは日本の力を過大評(píng)価し、経済援助カードを出せば中國周辺國を抱き込んで中國に圧力を加え、譲歩を余儀なくさせることができると考えていた。だが各國は経済援助は歓迎したものの、中國牽制には別に興味を示さなかった。その上、中國は日本のつまらない策略を無視し、後から打って出て日本を制し、王道方式で日本外交の余地を狹めて、日本を手の打ちようのない狀況に追い込んだ。

第2に、中韓が連攜して日本に圧力を加えた。日韓間には様々な問題があるが、韓國は朝鮮の脅威に直面しており、日米、米韓軍事同盟の枠組みから逸脫することは決してないと日本はずっと考えていた。だが今や、中韓両國は戦爭(zhēng)認(rèn)識(shí)問題で「統(tǒng)一戦線」を結(jié)成して、日本に大きな圧力を感じさせている。

第3に、米國は日本よりも中國を重視している。6月の8時(shí)間におよぶ習(xí)?オバマ會(huì)談によって、米國が中國をより重視していることが明らかに示された。先日のAPEC首脳會(huì)議とASEAN首脳會(huì)議にオバマ大統(tǒng)領(lǐng)が出席しなかったのは、中國指導(dǎo)者との対立を回避するためだった可能性があり、日本知識(shí)界は日米安保條約への懸念を深めた。

それでもわれわれは、安倍首相とそのブレーンの中國との対立の意図をしっかりと推し量る必要がある。安倍首相のブレーンの1人、北岡伸一氏は最近、現(xiàn)在の日本にはかつて軍國主義を歩ませた條件が當(dāng)てはまらないが、中國には當(dāng)てはまると指摘した。昨年9月以降中國の講じた反撃措置および極めて大規(guī)模な軍事演習(xí)は日本に重大な衝撃を與え、中國が平和的発展路線を継続しない可能性を懸念する聲が日本人の間で一般的になった。北岡氏の論調(diào)は欺瞞的であり、中國はこれを等閑視してはならず、理論闘爭(zhēng)を強(qiáng)化しなければならない。

筆者は一貫して、日本に安定政権さえ登場(chǎng)すれば、日本外交を戦略的に検討する余地が生じると考えてきた。安倍政権は長(zhǎng)期政権になる可能性が高く、戦略的に日中関係を調(diào)整する好機(jī)にあると言える。われわれは安倍首相の右派としての本質(zhì)に目を向けると同時(shí)に、客観的情勢(shì)に迫られて現(xiàn)実主義に転換する可能性にも注意を払う必要がある。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/NA?編集/TF）