茶妹小丸子 2020年3月2日(月) 18時10分
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今回も香港滯在中に飲茶はやはり外せないと思い、あらかじめ日本で調(diào)べ、どこに行こうかいくつか候補(bǔ)をメモしていった。
今回も香港滯在中に飲茶はやはり外せないと思い、あらかじめ日本で調(diào)べ、どこに行こうかいくつか候補(bǔ)をメモしていった。そうしたら約束していた友人が一緒に飲茶をしようと誘ってくれたので、友人が案內(nèi)するままについていった。なんだか昔懐かしい數(shù)十年前に初めて香港に來た時の飲茶の店の雰囲気だった。店員がワゴンを引いて、そのワゴンの上にいろいろなメニューの食べ物が乗っていた。そして、ワゴンの中身は客も見ることができ、とても注文しやすい。
実は今こうしたワゴンを引いて食べ物を運ぶ香港の伝統(tǒng)的ともいえるスタイルの飲茶の店はとても少ない。理由は人件費と店舗家賃の高騰だ。ワゴンを引く店だということはそれだけ店の面積を必要とするので、そうなると當(dāng)然家賃も高くなり、店の経営は非常に厳しいことから、こうした香港の伝統(tǒng)的な飲茶のスタイルのレストランは少なくなった。
私の友人が連れて行ってくれたところはまさに香港の伝統(tǒng)的スタイルの飲茶だった。天井には昔ながらの扇風(fēng)機(jī)が設(shè)置してあった。この店に入った途端、なんだか昔の香港にタイムスリップしたような感じだった。あたりを見回すと客は年配者が多かった。こうした光景は私が初めて香港に來た時に見た飲茶のレストランだった。以前はみんなここで友人とおしゃべりしたり、一人でゆっくり新聞を読みながら食べていたものだ。
メニューも昔ながらでおしゃれ感はほぼない。しかし、私はこっちの伝統(tǒng)的な香港スタイルの飲茶の方がしっくりとくる。時代の変化と家賃や人件費の高騰により、今はメニューを見て店員に注文するというスタイルが多く、料理も女性に受けるようなおしゃれで見た目の良いものが増えた。伝統(tǒng)に縛られたくないとか、今までのものでは古臭いなどの空気があるのだろうと思った。
しかし、私はこうした昔ながらの飲茶の方がとてもしっくりくる。一緒に行った娘はワゴンを引いてきて、自分でふたを開けて自分の好きなものを注文するこうした飲茶の店は初めてで、「何あれ?」と質(zhì)問攻めだった。私が説明すると、とても新鮮そうだったようで、感激していた。
今は女性や時代のニーズに応えるようなおしゃれでかわいい餃子やシュウマイが流行っているそうだが、香港を30年前から知っている私としてはやはりこの香港の伝統(tǒng)的スタイルの飲茶が一番心地よく、おいしく感じる。ワゴンを引いて來るおばちゃんに話しかけ、自分で見ることができて、生身の人間と會話をすることの意味をこの伝統(tǒng)香港スタイルの飲茶は教えてくれている気がした。
今はキャッシュレスだのスーパーでは會話をしなくても用が済んでしまうが、果たしてそれでいいのだろうかと常々思っていたので、こうした現(xiàn)代の香港においてもアナログなものが殘っていることにホッとした。
■筆者プロフィール:茶妹小丸子
1967年生まれ。千葉県出身。中國浙江省杭州大學(xué)(現(xiàn)浙江大學(xué))漢語進(jìn)修コースに1年留學(xué)。広西チワン族自治區(qū)外貿(mào)公司駐日本代表事務(wù)所に5年の勤務(wù)、上海に4年間駐在した経験を持つ。バリバリのキャリアウーマンでもない、半分パートタイムで半分専業(yè)主婦が30年間自分の目で見て聞いた事を日本の皆さんに紹介できたら!と思っている。 Facebookはこちら※フォローはメッセージ付きで。
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