中國(guó)メディア?環(huán)球網(wǎng)は25日、「韓國(guó)の“平穏”は一夜で破られ、日本には不思議な“落ち著き”が漂っている」と題した記事で、「中國(guó)はすでに新型コロナウイルスへの対応で少なからぬ成果を上げているが、ウイルスの世界的な拡大はさまざまな國(guó)の人々を不安にさせている」と指摘。韓國(guó)や日本など、感染拡大が深刻化している國(guó)々の現(xiàn)狀を伝えた。

まず、韓國(guó)で感染が拡大した背景について、「1週間前までは多くの人がウイルスを自分とあまり関係ないものと捉えている様子で、夜のソウルでは多くのグループが楽しそうに酒を飲んでいるなど、比較的“平穏”な狀態(tài)だった。だが、『新天地イエス教會(huì)』関係者の間で大規(guī)模な感染拡大が起こると、2月19～22日に國(guó)內(nèi)の感染者數(shù)は51人から433人に、約7倍も増加した。人々が1カ所に集まることを避けるため、今では多くの教會(huì)がオンラインで禮拝を行っている」などと説明した。

さらに、記者らが集めた情報(bào)を基に、「韓國(guó)では各種の學(xué)校が始業(yè)日を1週間遅らせているが、これについてある保護(hù)者は『重癥急性呼吸器癥候群（SARS）や中東呼吸器癥候群（MERS）が流行した時(shí)にも見(jiàn)られなかった措置だ』と話した」「感染拡大が深刻な大邱市のドラッグストアでは、人々は“戦闘狀態(tài)”に入っているかのようで、朝の開店直後にはマスクや消毒液、體溫計(jì)といった商品が売り切れる」「大部分の人は仕事がない時(shí)には家にこもることを選ぶようになり、大型百貨店や映畫館などからはあっという間に活気がなくなった」などと紹介した。

続いて、記事は日本の狀況に言及。「安倍首相は23日までに計(jì)12回の対策本部會(huì)議を開くなど、日本政府はウイルス対策を非常に重視しているようだ。しかし、東京の地下鉄やスーパーなどでは、従業(yè)員を含めて多くの人がマスクを著用していない。カフェなどを見(jiàn)てもマスクをしている人の姿はほとんどなく、いつもと同じようににぎやかだ」とした。

その上で、記事は「日本人のこの“落ち著き”を、在日中國(guó)人はよく理解できない」と指摘。日本で醫(yī)學(xué)の博士號(hào)を取得したある中國(guó)系の人物は、これについて「日本は実は“落ちつかざるを得ない”のかもしれない。今年は日本が待ちわびてきた東京五輪の年で、どんな行政的措置をとるにしても五輪への影響が考慮される」「日本では都市を突然封鎖したり、すぐさま新しい場(chǎng)所に病院を建てたりすることはできない。ホテルを一時(shí)的に隔離施設(shè)として使うのでさえも大変なのに、それ以上のことなどもってのほかなだ」と説明したという。

記事はこのほか、厚生労働省が新型コロナウイルスへの感染を疑われる人に、風(fēng)邪の癥狀や37．5℃以上の発熱が4日以上続いた場(chǎng)合に特設(shè)のセンターに問(wèn)い合わせ、その上で病院を受診するよう呼びかけていることを紹介。さらに、クルーズ船「ダイヤモンド?プリンセス」號(hào)の乗客らの間で感染が大幅に拡大したことについて、「下船後に2週間隔離させるといった通常の措置をとらなかっただけでなく、乗客らを直接公共交通機(jī)関で帰宅させるなど、數(shù)々のミスを犯した」と伝えた。

こうした當(dāng)局の対応について、日本在住のメディア関係者は環(huán)球網(wǎng)に対し、「いくら日本人に並外れた自制心や忍耐力があるといっても、発熱やせきなどの癥狀がある患者を家に閉じ込めて自力で治療させるという政策は常軌を逸している。早く発見(jiàn)し、隔離し、治療することこそが正しい道だ」とコメントしているという。（翻訳?編集/巖谷）