日中外交筋が1日明らかにしたところによると、日中両政府は4月に予定していた中國(guó)の習(xí)近平國(guó)家主席の國(guó)賓としての來日を當(dāng)面延期する検討に入った。中國(guó)に続き、日本でも新型コロナウイルスの感染が拡大する中、國(guó)賓として來日する環(huán)境にふさわしい時(shí)期かを慎重に見極めていた。訪日時(shí)期は今秋以降で再調(diào)整する。

2月28、29両日には中國(guó)外交擔(dān)當(dāng)トップの楊潔篪中國(guó)共産黨政治局員が來日し、習(xí)氏の來日を巡る狀況認(rèn)識(shí)について北村滋國(guó)家安全保障局長(zhǎng)と協(xié)議し、安倍晉三首相や茂木敏充外相とも會(huì)談した。

安倍首相は2月29日の記者會(huì)見で「中國(guó)國(guó)家主席の訪日は10年に1度で、十分な成果をあげることができるものとする必要がある」と述べ、早期実施より「成果」を重視する姿勢(shì)を示唆していた。

中國(guó)の國(guó)家主席の公式來日は2008年以來となる。國(guó)賓待遇での來日で両國(guó)関係の改善を打ち出し、日中関係の「新時(shí)代」を印象付ける狙いがあった。日中両國(guó)間では、習(xí)氏來日時(shí)に1972年の日中共同聲明など四つの基本文書に続く「第5の政治文書」を発表することを検討していた。

中國(guó)は2月24日に感染拡大を受け、3月5日から始まる予定だった全國(guó)人民代表大會(huì)（全人代）の延期を決定している。このような時(shí)期に、習(xí)氏が4月に外國(guó)を訪問しにくい狀況になっている。

日中両國(guó)は、世界や東アジアでの協(xié)力を進(jìn)める上で重要な機(jī)會(huì)になると判斷し、習(xí)氏の來日時(shí)期について再調(diào)整する方針だ。両國(guó)での感染の収束狀況を見ながら、主要な政治日程も勘案して決定する。

中國(guó)の國(guó)家主席來日については、98年に當(dāng)時(shí)の江沢民國(guó)家主席が9月上旬に予定していた國(guó)賓としての來日が、中國(guó)國(guó)內(nèi)の水害への対処を理由に11月下旬に延期された先例がある。（八牧浩行）