香港英字紙サウスチャイナ?モーニング?ポストは3月1日付で、「中國の野生動(dòng)物取引の禁止には危険が潛んでいる」とする記事を配信した。中國紙?環(huán)球時(shí)報(bào)が2日付で、その內(nèi)容を要約し、次のように伝えている。

ベテランの環(huán)境保護(hù)論者であるイン?シャンチュワン氏は、2年ほど前に同僚と中國南部の広東省清遠(yuǎn)市にある農(nóng)産物卸売市場(chǎng)を訪れた際、タケネズミやマーモット、キツネ、ヘビ、アヒルがケージに詰め込まれているのを目撃し驚いた。

市場(chǎng)でこれほど多くの危険な動(dòng)物を見たことは一度もなかったというイン氏は、すぐに當(dāng)局に報(bào)告すると、そこでは以前、取引業(yè)者に対する摘発行動(dòng)が行われたことを告げられた。湖北省武漢市で同様の市場(chǎng)からコロナウイルスが拡散した可能性が報(bào)じられた後、清遠(yuǎn)市の市場(chǎng)は1月下旬に閉鎖されるまで、1年以上活発なビジネスを続けていた。

中國の立法機(jī)関である全國人民代表大會(huì)常務(wù)委員會(huì)は先週、野生動(dòng)物の違法取引の禁止や野生動(dòng)物を食べる「悪習(xí)」の根絶を決めた。だが新しいルールを執(zhí)行するためのリソースが限られているため、禁止の支持者は、法規(guī)上の抜け穴や現(xiàn)場(chǎng)レベルでの法執(zhí)行官と専門知識(shí)の不足、既得権益団體からの反発などを克服する必要がある。

中國では今年1月になるまで、野生動(dòng)物の飼育は盛んなビジネスだった。2016年には1400萬人以上がこの5200億元（約7兆9891億円）の産業(yè)に従事している。

環(huán)境保護(hù)論者は、政府が中國全土で全面禁止を?qū)g施できるかどうかについて慎重な見方を示している。専門家は、認(rèn)可された飼育場(chǎng)が希少種の違法取引に従事している業(yè)者をしばしば「援護(hù)」していると述べている。もう一つの問題は、法律を施行するためのリソースの不足だ。

河南省の森林公安局員であるジュウ?シャオニン氏は、より良い裝備を有する密猟者と比較して資金と裝備が限られているため、森林公安局の仕事は厳しいとした上で、「彼らにはオフロードバイクがあるが、こちらには警察車両が1臺(tái)あるだけだ」と話す。加えて、ジュウ氏のチームの予算の多くは、押収された動(dòng)物が禁止リストに載っているかどうかを判斷するためのDNAテストに費(fèi)やされる?！?匹の動(dòng)物のDNA鑑定には1800元（約2萬7000円）もの費(fèi)用がかかる。數(shù)十種類も押収すれば、費(fèi)用は數(shù)萬元になる」という。

また、林業(yè)局、市場(chǎng)監(jiān)督局、農(nóng)業(yè)部門、森林公安など複數(shù)の部門が野生動(dòng)物市場(chǎng)の規(guī)制に関與していることが、管理を複雑化している。環(huán)境保護(hù)論者によると、規(guī)制がどれほど詳細(xì)であっても、現(xiàn)場(chǎng)の人間がすべての內(nèi)容を把握することは難しい。野生動(dòng)物に関する知識(shí)がほとんどない市場(chǎng)監(jiān)督局の局員はどうやって、どの動(dòng)物が保護(hù)下にあるのかを言い當(dāng)てることができるのか。

北京に拠點(diǎn)を置く野生動(dòng)物保護(hù)団體の関係者は、國內(nèi)での効果的な法執(zhí)行を確保するため、研究者や立法機(jī)関、企業(yè)などさまざまなバックグラウンドを持つ人々からなる全國委員會(huì)を設(shè)立することを提案している。（翻訳?編集/柳川）