2020年2月28日、中國(guó)メディアの環(huán)球網(wǎng)は、新型コロナウイルスの流行に関して「西洋の思想にかぶれて同胞にかみつく『高尚』な一部中國(guó)人」と批判する胡錫進(jìn)（フー?シージン）編集長(zhǎng)の評(píng)論を掲載した。以下はその概要。

中國(guó)での新型コロナウイルス感染拡大が落ち著きつつあるなか、外國(guó)で感染が急増している。しかし、日本や韓國(guó)、イタリア、イランの狀況について中國(guó)人は喜んだり心ない発言をしたりしているだろうか。

新型ウイルスの感染が中國(guó)で急増した際、米國(guó)の議員が新型ウイルスを「中國(guó)ウイルス」呼ばわりしたり、米大手メディアが公然と「中國(guó)はまさに『アジアの病夫』」と評(píng)したり、韓國(guó)の過激派が街頭で「中國(guó)人は出ていけ」と叫んだりした。これこそまさに劣悪な言動(dòng)である。

確かに、ウイルス感染の拡大が続いている國(guó)に対し、中國(guó)のごく一部のネットユーザーが「どうせ彼らが（ウイルス対策で）中國(guó)のまねをすることはあり得ない」といった皮肉を言っているが、これも良くないことだ。中にはこれらの國(guó)に対して焦りを覚えている人がいるのかもしれないが、こういった話は現(xiàn)在ウイルスの打撃を受けている國(guó)にとっては不愉快であり、言うべきでない。今われわれがすべきことは、同情を示すことなのである。

ただ、ネット上でわずかに見られる嫌味や皮肉は中國(guó)社會(huì)を代表するものでは決してない。それにもかかわらず、どうして一部の「高尚な者」たちはこれを見て躍起になって「中國(guó)社會(huì)はモラルがない」だの、「人として間違っている」だの言うのか。米國(guó)の政治家やメディアが中國(guó)を侮辱するような発言をした時(shí)には、ちっとも出てこなかったではないか。私には彼らが、中國(guó)人にかみつくためだけに西洋人に飼いならされた文化的な警察犬のように思える。

先日、SNS上の山東省コミュニティーで「日本や韓國(guó)から戻ってきた人を入れるな」といった書き込みがあったので強(qiáng)く批判するとともに、「われわれは感染が深刻な國(guó)から來(lái)た人をしっかりケアしつつ、余裕が出てきたら醫(yī)療物資を切迫している國(guó)に送る。これが中國(guó)の果たすべき大國(guó)としての義務(wù)、責(zé)任だ」と呼びかけた。

ただ、中國(guó)社會(huì)におけるこのような心ない発言は、米國(guó)をはじめとする一部西側(cè)諸國(guó)での中國(guó)に対する罵詈雑言に比べればはるかにましであり、溫和なものである。それなのに中國(guó)人ばかりを批判するような人は、自分の解釈が世の中すべてだと思い込み、中國(guó)人を「乞食」のようにしか見られない人間なのである。こういう人たちには、頭を上げて真の世界をしっかりと見るよう勧めたい。（翻訳?編集/川尻）