2020年4月8日、中國メディアの観察者網(wǎng)は、海外メディアの報(bào)道を引用し、ドイツがマスク購入で詐欺被害に遭ったと伝えた。

AFP通信によると、ドイツで人口が最も多く、新型コロナウイルスの感染が深刻な地域であるノルトライン?ヴェストファーレン州が、今年3月に販売代理店を通して1000萬枚のマスクを注文し、1470萬ユーロ（約17億4000萬円）を支払ったが、後にマスクは存在しないことが分かったという。

だまされたことに気づいた販売代理店は、直ちに警察へ通報(bào)。この代理店によると、3月中旬にアジアに本部があるという會(huì)社がマスクの見積価格を出し、ノルトライン?ヴェストファーレン州からの大量の注文を獲得したという。

州政府はすでに1470萬ユーロを支払い、販売代理店はこのうちの240萬ユーロ（2億8400萬円）を頭金として支払った。バイエルン放送の報(bào)道によると、このマスクはもともとオランダで納入される予定で、現(xiàn)地ではすでに52臺(tái)の輸送車を準(zhǔn)備し、ドイツ國境警察による護(hù)送も手配してあった。しかし、ロシアメディアのRTによると、その後ほどなくこのサプライヤーと連絡(luò)が取れなくなってしまったという。

販売代理店は、州政府に殘りの1230萬ユーロ（約14億5500萬円）を返卻した。頭金として支払った240萬ユーロについては警察が介入し、國外の銀行口座を凍結(jié)したが、RTによると州政府がこのお金を回収できるかどうかは分からないという。

記事は、「歐州の新型コロナウイルス感染は深刻であり、詐欺師は早くから醫(yī)療物資が欠乏している歐州各國に目を付けていた。ドイツメディアの報(bào)道によると、歐州刑事警察機(jī)構(gòu)（ユーロポール）は先月末に、『多くの人が危機(jī)と闘い、困っている人に援助の手を出している中で、この危機(jī)を利用する犯罪者もいる』と警告していた」と伝えた。ユーロポールは歐州連合（EU）の警察間の調(diào)整を行い、國をまたいだ捜査を行うとしている。（翻訳?編集/山中）