2013年11月11日、長期にわたり低迷する日本の電子機(jī)器産業(yè)に転機(jī)が訪れている。このほど発表された各社の前年度決算報告によると、パナソニックは業(yè)務(wù)戦略の転換を?qū)g施して、赤字から脫卻し、黒字を達(dá)成した。だが既存の事業(yè)をかたくなに守り続けてきたソニーは、いまだに低迷狀態(tài)から脫せずにいる。中國青年網(wǎng)が伝えた。

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ここ數(shù)年來、毎年巨額の損失を出してきたパナソニックは、思い切った選択をしただけでなく、巨額の投資を行ってきたプラズマテレビ事業(yè)を放棄した。これは中國企業(yè)などの新興國企業(yè)が激しい競爭を繰り広げる消費電子製品の分野から撤退し、業(yè)務(wù)の重點を建築用電子製品や自動車用電子製品に移したことを意味する。実際、パナソニックは初戦に勝利している。一方、ソニーは消費電子製品の分野の陣地を固守し、「ワンソニー」のかけ聲の下、優(yōu)れた技術(shù)力を集結(jié)して、技術(shù)力を體現(xiàn)した一連の消費電子製品を高らかにうち出した。だが殘念なことに、この戦略は奏功していない。

業(yè)績は思わしくないものの、ソニーには路線変更の考えはない。このほど発表された高音質(zhì)ハイレゾリューションウォークマンは、ソニーが引き続き技術(shù)力強(qiáng)調(diào)路線を歩むことを示すものだ。ソニーは新ウォークマンが米アップル社の「iPod」（アイポッド）をうち負(fù)かして、攜帯音楽プレイヤーの王座を奪回し、この逆転劇がソニー復(fù)活のシンボルとなることを期待する。だが彼らは忘れている。ウォークマンの誕生は製品概念のイノベーションの輝かしい成果だということを。技術(shù)について言えば、誕生の頃のウォークマンの技術(shù)は完全なものではなかったが、音楽鑑賞を屋內(nèi)の決まった場所から自由に移動できる環(huán)境の中に送り出したというイノベーションによって、ソニーは一気に新しい分野を確立し、長期にわたりトップの座を維持した。かつての王者が優(yōu)れた後進(jìn)のiPodに王者の座を奪われた理由は、同じく業(yè)務(wù)モデルのイノベーションにある。アップルはデジタル技術(shù)時代の流れをしっかりとらえ、デジタルメモリーとインターネットとが連動する新たなビジネスモデルを生み出し、利用者により便利な音楽空間を與えた。これによりディスク式のウォークマンは歴史の舞臺から姿を消した。このような精彩に富んだ歴史からわかることは、製品の概念や業(yè)務(wù)モデルのイノベーションが企業(yè)の発展プロセスで果たした役割の巨大さで、高音質(zhì)ウォークマンにはこうしたイノベーションの要素が明らかに欠けているということだ。

高音質(zhì)ウォークマンの設(shè)備で聞く音楽と流行するMP3で聞く音楽とで音質(zhì)を比べると、優(yōu)劣ははっきりしており、ソニーの技術(shù)には疑問の余地がない。だがこれで利用者をより多く引きつけられるわけではない。いわゆる高音質(zhì)オーディオとは、サンプリング周波數(shù)が96kHz以上、ビット率が24bit以上の音響ソースを指す。この規(guī)格はソニーやフィリップス社が制定したCDの音聲規(guī)格をはるかに上回るが、デジタル時代に最初に流行した音聲規(guī)格はMP3だ。MP3の規(guī)格はサンプリング周波數(shù)もビット率もCDを下回るが、ほとんどの利用者のニーズは満たしている。よって音質(zhì)の優(yōu)劣は高音質(zhì)ウォークマンの成功の主要因にはならないとみられる。実際のところ、ソニーのウォークマンは音質(zhì)でこれまでずっとiPodを上回っていたが、このような技術(shù)的優(yōu)位があってもソニーはiPodから利用者を奪い返すことができなかった。

昨年就任したソニーの平井一夫社長は文系出身者だ。前任者の方針を改め、ソニーがもつ研究開発力や生産技術(shù)を再び重視する方針に転じた。ワンソニーのかけ聲で技術(shù)を集約して新たな製品を研究開発した。ソニーのこうした戦略は多くの日本企業(yè)の経営思想を代表するものだ。間違いなく日本企業(yè)はいまなお世界トップレベルの技術(shù)をもっており、これは日本企業(yè)の貴重な財産だ。だがこうした要素をあれこれと強(qiáng)調(diào)すれば、かえってこれに縛られることになる。利用者の潛在的な需要を探り當(dāng)てられなければ、生産技術(shù)がどんなに優(yōu)れていても、市場で成功を収めることはできない。よって、高音質(zhì)ハイレゾウォークマンがiPodに逆転する可能性はないと斷言できる。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/KS?編集/武藤）