2020年3月18日、中國(guó)紙?環(huán)球時(shí)報(bào)は、新型コロナウイルス感染者を診察したにもかかわらず現(xiàn)地の保健當(dāng)局から（ウイルスの有無(wú)を調(diào)べる）PCR検査を斷られたクリニックの院長(zhǎng)が、「無(wú)責(zé)任」と行政を批判したことを報(bào)じた。

兵庫(kù)県神戸市にある平佐クリニックの平佐昌弘院長(zhǎng)が18日、環(huán)球時(shí)報(bào)の記者によるインタビューに応じた。平佐院長(zhǎng)は、同クリニックで診察を受けた患者が翌日に新型コロナウイルスによる肺炎を発癥していたことが判明、自身も患者と近い距離で接觸したことから神戸市保健福祉局にPCR検査を求めたものの「厚生労働省の規(guī)定では、醫(yī)療スタッフが診察時(shí)にマスクをするなど相応の防護(hù)措置を取っていた場(chǎng)合は濃厚接觸に當(dāng)たらない」として検査要件を満たさないことを理由に検査を拒否されたと狀況を説明したという。

また、本人を含めたクリニックのスタッフに感染の可能性があることから診療休止に踏み切った平佐院長(zhǎng)が「通常診療を再開してよいか」と問(wèn)い合わせたところ、「自身で様子を見てやってほしい」と言われたといい、平佐院長(zhǎng)は「これは責(zé)任逃れではないか」と指摘したという。

記事によると、現(xiàn)在はクリニックの窓口に「新型コロナウイルス感染者を診察した」旨を知らせる掲示を出した上で、平佐院長(zhǎng)が1人で必要な患者に薬を窓口越しに渡すことだけを行っているとのこと。平佐院長(zhǎng)は「クリニックの狀況、自分の健康狀態(tài)が心配で、夜も眠れなくなり、心身ともに疲れを感じている」と漏らしたほか、環(huán)球時(shí)報(bào)の記者に対して「日本はPCR検査のハードルが高すぎる」と嘆いたという。

一方、神戸市保健福祉局の擔(dān)當(dāng)者は「無(wú)癥狀や軽癥の感染者まですべての人に検査を行うというのは非現(xiàn)実的。わが國(guó)では現(xiàn)在、有効な醫(yī)療資源を本當(dāng)に必要とする患者に使用すべく、重癥患者を検査するスタンスを取っている」との見解を示したとのことだ。

記事は、醫(yī)療従事者から出た「検査難」の聲に対し、日本のネットユーザーからも「もっと柔軟な対応策を速やかに講じるべきだ」との批判の聲が出ていると伝えた。（翻訳?編集/川尻）