好きの裏返しでイジメ…って日本人おかしくね?中國人オタクの疑問

Record China    2013年11月18日(月) 0時(shí)31分

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13日、アニメや漫畫の中におけるストーリー展開やキャラクターの行動(dòng)にはお約束というか、定番の解釈と言ったものがあるかと思います。資料寫真。

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2013年11月13日、アニメ漫畫の中におけるストーリー展開やキャラクターの行動(dòng)にはお約束というか、定番の解釈と言ったものがあるかと思います。しかし、そういった定番の中には中國オタクの面々の感覚ではいまいち理解し難いものもあるようです。

その他の寫真

先日中國のソッチ系のサイトを巡回していて「好きな子をいじめてしまう」といった話への疑問とそれに関するやり取りが行われていました。そんな訳で今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

▼中國人オタクの議論

アニメや漫畫の中では「自分の好きな異性をいじめてしまう」「好きな子だからいじめる」なんていうのがわりと頻繁に出て來るけど、この理屈に納得できない。意味が分からない。なんでこれが普通のことのように語られているんだ?

そこに関する疑問には同意だ。それが本當(dāng)なら、私の高校時(shí)代はハーレム狀態(tài)だったよ??!

どういうロジックでそういう風(fēng)な話になるんだろうな…。

そんなことやったらどんな結(jié)果が返ってくるやら。やられた相手からすれば戀愛感情ではなく「いっぺん、死んでみる?」とかいう感情を抱くことになりかねないと思うんだが。

私は中高6年ずっといじめられていて、今でもその痛みを忘れることはできない。まぁ最終的にいじめたヤツにはイロイロと反撃はしたし、受験でもあっちは落ちてこっちは合格という感じで勝負(fù)はついた。ただそれでもやられたことに関して忘れることはない。

これがもし本當(dāng)なら、この世界にはよほどツンデレが多いらしい。

いじめが好意?そんなことがあるわけないだろうが。

錯(cuò)覚でしょ。私はお前が好きだから、お前は屈辱に耐えろってことか?

日本の社會ではいじめってのが友好の手段と見做してもらえたりするのか?異性だろうが同性だろうが、いじめが好意の表現(xiàn)というのはどうも理解できない。

俺はいじめた側(cè)だけど、そんなん考えたことも無いぞ。普通にいじめたいからいじめるもんだと思うが…。

共依存的ないじめというか暴力ならわかるが、それを一般的な好意にあてはめるのはちと分からん。S屬性の発露ってわけではないんだよな?

そういえば日本の作品って暴力をふるうヒロインが多いよな。私はそういったキャラが嫌いなんだが、日本ではそういう行為はそれほど不快だとは思われていない、許容できるものと思われているのか?ツンデレの一種とでも捉えられているんだろうか?

ツンデレか…あ、もしかしてこれって二次元或いは創(chuàng)作の中でよくあるパターンというか、お約束ってやつなんじゃないの?ツンデレとか現(xiàn)実でやったらイヤなヤツにしか見えないし。

普通は好きな相手に対しては、緊張して喋れなくなったり、自己アピールに走ったりするもんだと思うが。

無いわけじゃないよ。私は高校の時(shí)に近くの席の女子にずっと嫌がらせをされた。その後彼女から告白された。しかし私は當(dāng)然斷った。いじめ、嫌がらせを好意だから許せと?許せるわけがない。あの體験でもう、自分は一生一人身でいいやと開き直ったわ。

感情表現(xiàn)のやり方が分からない年代の子供がこういうことをやってしまうのは理解できなくもないかなぁ。相手の注意をひく方法が分からないとか、そんな感じで。ただ、それを受け入れるかどうかは人それぞれだろうな。

青少年の成長期なら有り得るかもしれないとは思うが、そういうのをやるというのはあんまり見かけないし、仮にあったとしても受け入れられることはないと思うんだが。それとある程度成長した人間に対してこの理屈を適用するのは明らかな間違いだと思う。ただ二次元だとそういったキャラの行動(dòng)や作中の対応があったりするんだよね。

私はこういう行動(dòng)をする人間がいるというのは分かるんだけど、周囲の人間がそれを微笑ましい話といった扱いにするのがどうにも分かんないんだよな。そんなことやったら普通にその後の関係アウトだろうし、親や友人もなぜそれを許せるんだ?

好きな相手に対してこそいじめを行わないものだろう。

いじめを行うというのは、単純にいじめが楽しいから、やりたいからだと思うんだがな。

そうか、俺があんなにいじめられるのは俺がモテモテだったからなのか。俺の職場はハーレムだったのか!いや…仕事はじめてから、もうね…。

俺はSだからこのロジックは分かるわ!

いじめが好意表現(xiàn)だとか、それを軽く受け入れる周囲とか、楽観的すぎるだろ。それが本當(dāng)だったら世の中は博愛主義者だらけになっちゃうぜ。それにどんな感情が背景にあろうと、どんな理屈をつけようが、いじめはいじめだ。受けた被害が消えるわけではない。

そう言う受け取り方で済むってことは日本のいじめはあんまり過激じゃないのかね?アニメや漫畫、ドラマのイメージからするとそれなりにキツイレベルだと思っていたが。

私はこういうのって黒歴史化する話なんじゃないかと思うが、日本だとそんなでもないのかね。

日本ではいじめが好意だと思われるケースがあるのか。日本の作品で暴力的なヒロインが絶えない、主人公がよく暴力を振るわれることの理由が少しわかったかも?

アニメや漫畫の中では先に「好意」という情報(bào)が確定しているから落ち著いて見ていられるが、相手の心情が分からない、こっちの身體と心にリアルなダメージが來る現(xiàn)実ではあり得ないと思ってしまうわな。

とまぁ、こんな感じで。

▼中國における戀愛事情の影響も

なんだか納得がいかない、モヤモヤとしたものを感じてしまう人も少なくないようでした。これに関してはいじめという言葉でイメージするものが個(gè)人個(gè)人で異なるというのもあるでしょうし、中國における戀愛事情も微妙に影響しているような気もしてしまいます。

中國では「早戀」という言葉があり、小さい子供や若者(だいたい中高生くらいまででしょうか)の戀愛に関しては好ましくないどころか有害、悪であり御法度とされています。學(xué)校でも先生から保護(hù)者へ「早戀はダメ」といった話があったりしますし、中國のテレビの子供向けの番組では戀愛関係の描寫は基本的にアウトです。もしそういったものが目立つと保護(hù)者や有識者の方々(?)から抗議が來たりしてしまいます。

そんな訳で中國では小さい時(shí)の好き嫌いのやり取りに関する経験が薄い、意識されない或いはさせないようになっているような感もありますから、この「好きな子をいじめてしまう、いじわるしてしまう」ということに関する認(rèn)識も日本とは少々異なる部分が出て來るのではないか…などと考えてしまいます。

またそれに加えて、このネタはアニメや漫畫の中では少々広めの範(fàn)囲に、強(qiáng)調(diào)して使われることもありますから、余計(jì)にピンと來ないというか、納得できないものを感じてしまうのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報(bào)提供お待ちしております。

■筆者プロフィール:百元籠羊

90年代から中國現(xiàn)地校に通い、當(dāng)時(shí)中國人の対日感情がどんどん悪化していく中で予想もしなかった「日本のアニメや漫畫、オタク文化が好き」な中國人達(dá)と遭遇。以後、オタクな中國人との交流が続いている。中國における日本のオタクコンテンツやいつの間にか広まっちゃった日本のオタク文化に対する反応、オタク分野の交流等についての情報(bào)を発信するブログを運(yùn)営中。

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