「一帯一路」の重要地帯である新疆ウイグル自治區(qū)で実踐してきた世界的文化遺産保護研究などを連載中。キジル千仏洞修復(fù)保存協(xié)力につづき、1988年「日中共同ニヤ遺跡學(xué)術(shù)調(diào)査」を開始。日中両國の専門家多數(shù)の盡力をえた。

その専門分野は文化財管理?國際協(xié)力學(xué)?考古學(xué)?仏教學(xué)?西域文獻學(xué)?東西交渉史?建築學(xué)?地理地質(zhì)學(xué)?木質(zhì)科學(xué)?仏教美術(shù)史?染織學(xué)?撮影?測量などである。1997年まで9次にわたる現(xiàn)地調(diào)査を敢行し、多大な成果をあげた。専門的で恐縮であるが…

●仏塔?寺院?墓地?住居?生産工房?城壁狀土塁?家畜小屋?果樹園?貯水池?並木など約250カ所の遺構(gòu)を発見し、GPSで登録し、遺構(gòu)分布図を作成した。

●大型GPSを活用し、周辺地形図を作成、遺跡全容を明らかにした。

●遺跡北40kmに約3000年前の遺構(gòu)遺物を発見し、生活拠點の南下を明らかにした。

●関連都市の住居を測量調(diào)査し、遺跡住居構(gòu)造を明らかにした。

●いくつかの住居群や生産工房を測量調(diào)査発掘し、生活狀況や都市構(gòu)造を明らかにした。

●寺院を発掘調(diào)査し、壁畫などを検出し、西域仏教解明の手がかりをえた。

●王族の墓地を発見発掘し、國寶級遺物多數(shù)を検出し、精絶國が當(dāng)時の中原王朝と政治経済文化面で密接な関係があったことを明らかにした。

●住居の柱材などをC14法により測定し、遺跡年代確定の大きな手がかりをえた。

●カローシュティー?漢文木簡?化石をふくむ大量の貴重遺物を検出し、新しい知見をえた。

●カローシュティー?漢文木簡を解読し、新しい知見をえた。

●これらの結(jié)果、西域36國「精絶國」の全容を明らかにした。

これら成果は報告書や國際シンポジウムなどで発表し続けている。報告書A4判全3巻は日中両文に英文サマリー、厚さ12cm?重さ7kgにも。佛教大學(xué)?ウルムチ環(huán)球賓館?北京大學(xué)での國際シンポでは熱心な発表と討議が行われた。

2014年、キジル千仏洞は「本連載6」で記したように世界遺産となったが、ニヤ遺跡は不運にも次段階へ。2006年、國家文物局などはトルファンで「シルクロード」申請予備會議を開催。中國の他にカザフスタン?キルギス?タジキスタン?ウズベキスタンなども參加し、國をまたぐ共同申請活動が開始された。2007年、國家文物局が6省區(qū)48カ所の申請を決定。新疆ではキジル千仏洞?ニヤ遺跡はじめ樓蘭遺跡など12遺跡。

2011年、タジキスタン?ウズベキスタン側(cè)の準(zhǔn)備遅れで申請延期と分離申請を決定。規(guī)模も縮小、天山山脈周辺に絞られ、ニヤ遺跡や樓蘭などは次段階へ繰り越された。「一帯一路」歴史交流実例である「ニヤ遺跡」の追加登録に向け、各種準(zhǔn)備が行われている。なお筆者は2015年、広大な遺跡の保護強化のため巡視用小型沙漠車“POLARIS”を寄贈した。

■筆者プロフィール：小島康譽

浄土宗僧侶?佛教大學(xué)內(nèi)ニヤ遺跡學(xué)術(shù)研究機構(gòu)代表?新疆ウイグル自治區(qū)政府文化顧問。1982年から新疆を150回以上訪問し、多民族諸氏と各種國際協(xié)力を?qū)g施中の日中理解実踐家。
ブログ「國獻男子ほんわか日記」
＜新疆は良いところ＞小島康譽 挨拶―＜新疆是個好地方＞
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