2013年11月20日、米華字メディア?多維新聞は、「安重根（アン?ジュングン）が誘爆した歴史の矛盾、中國は韓國との共同戦線にもはや躊躇（ちゅうちょ）すべきでない」と題した記事を掲載した。

【その他の寫真】

日韓両國は現(xiàn)在、安重根をめぐり対立している。日本が伊藤博文元首相を射殺した安を「犯罪者」と斷定しているのに対し、中國の立場(chǎng)は韓國と同じだ。

しかしながら、18日に行われた中國の楊潔チ（ヤン?ジエチー、チは竹かんむりに褫のつくり）國務(wù)委員と韓國の樸槿恵（パク?クネ）大統(tǒng)領(lǐng)との會(huì)談において、安重根の記念碑設(shè)置に話が及んだという情報(bào)は韓國當(dāng)局が明らかにしたもので、中國外交部の報(bào)道官が楊國務(wù)委員の訪韓に関して出した3回の聲明の中では一度も安重根に觸れなかったことに注意すべきである。韓國メディアはまた、楊國務(wù)委員と韓國當(dāng)局が日本の集団的自衛(wèi)権行使容認(rèn)に関して議論を行ったと報(bào)じたが、中國の官製メディアにはそうした報(bào)道はなかった。樸大統(tǒng)領(lǐng)が5月に訪中した際、中國の習(xí)近平（シー?ジンピン）國家主席に安重根記念碑の設(shè)置を提案したという情報(bào)も、ソースは韓國大統(tǒng)領(lǐng)府で、中國の官製メディアは報(bào)じなかった。安重根関連の報(bào)道においても、中國メディアの多くは、日韓メディアの記事を引用し「日韓両國は安重根をめぐって言い爭っている」と、中國とはさも無関係であるかのように報(bào)じただけある。中國でも安重根は「抗日義士」と稱されているが、日韓の言い爭いに対しては「慎み深い傍観者」としての姿勢(shì)を崩していない。中國は、韓國と共同で日本に対抗したり、日韓の爭いの中に加わったりするのを、意図的に避けているのだ。

中國が安重根をめぐる問題で韓國を支持する立場(chǎng)を表明しているのは、政治における地縁的な関係で韓國との提攜を望んでいるためであり、歴史問題そのものによるものではないという見方が一般的だ。歴史教科書や従軍慰安婦をめぐる問題において韓國と立場(chǎng)が一致しているとはいえ、中國は「対日本」の主力になることを望んでいない。中國が望んでいるのは、「日本と韓國が恥も外聞もなく爭っている」といううわべの姿を米國に見せつけることなのだ。中國のこうした「うじうじとした」対応は、問題に対処する上で政治を最優(yōu)先するがゆえである。（翻訳?編集/NY）