昨年の舊正月、北京で友人の林小姐（リンさん）と再會(huì)した。10年前に私が成都の大學(xué)に留學(xué)していた頃からの友人で、3年前に北京に引っ越してきた。林小姐が北京に引っ越してきた理由は転職とズバリ結(jié)婚相手探し。知り合いもいない北京に仕事を求めてやってくる行動(dòng)力にびっくりした。當(dāng)時(shí)の林小姐はかなり切羽つまっていた。というのも中國(guó)で30歳をすぎているのに、まだ、獨(dú)身というのは相當(dāng)遅い。林小姐は20代後半から舊正月に里帰りするたびに「彼氏はできたの？今年こそ結(jié)婚して！」とせかす両親と大ゲンカになり、わずか數(shù)日で成都の一人暮らしの部屋に戻るありさまだった。

【その他の寫真】

成都にいる頃、林小姐もお見合いをしたことがあった。中國(guó)の公園には適齢期の息子や娘の性格や履歴をかいたボードをもった親がいる。親が娘や息子たちのために良い相手を探す習(xí)慣（？）がある。林小姐の親が公園で見つけてきた男性は32歳のサラリーマン。仕事は3つ目だが、もうすぐやめて會(huì)社を始める予定の人だった?！?2歳で3回も仕事を変わっている人は日本の基準(zhǔn)ではいい人じゃないけどな」と言うと、中國(guó)ではこれぐらいの転職歴は全く普通らしい。何度か會(huì)ったが、性格があわなかったのか、進(jìn)展しなかった。

林小姐が最初に北京で入社した會(huì)社は良くなかった。その後、転職し、外資系コンピューター會(huì)社で月給6000元（約10萬円）の仕事を得ることができた。今の中國(guó)は新卒より、経験者を求めているので簿記の資格があり、英語(yǔ)ができるは林小姐の仕事探しは難しくないようだった。

これでやっと結(jié)婚相手探しに専念できる環(huán)境になった。林小姐が相手に望む條件は「北京に家を持っていること。車を持っていること。スポーツが好きなこと。筋肉がついた體をしていること。常に目標(biāo)を持ち、努力していること」の5つ。北京に家を持っていることは必須條件。中國(guó)の女性が結(jié)婚相手に求める條件で一番重要なのは家だというのは常識(shí)なので、驚きはしなかった。でも、林小姐が求める條件は高い。だんだん腹がたってきた?！袱袱恪ⅳⅳ胜郡摔悉い盲郡ず韦ⅳ毪?？」と思わず言ってしまった?！杆饯霞沂陇盲坤贰⒎颏韦郡幛藴丐ぜ彝イ蜃鳏盲皮ⅳ菠搿?、「えっ！たったそれだけ？」、「そうよ」。

こんなに男性に高い要求をしているのに女性側(cè)の條件はかなり緩い。中國(guó)の女性ってこの不平等さを當(dāng)然と思っているのだ。驚異的に高い家を準(zhǔn)備するのが結(jié)婚の最低必須條件になっている男性とその親に同情してしまう。日本の女性はここまで高いものを男性に求めていないと思う。景気が悪い時(shí)代が続いたせいか相手に望むものも地味（結(jié)婚相手に理想を抱いてないから？）。どっちにしろ、私は中國(guó)人に生まれ変わっても絶対、男性には生まれかわりたくない。中國(guó)の男性はつらいよ。

■筆者プロフィール：浜井幸子（はまい?さちこ）

1966年神戸市生まれ。19才の時(shí)、初めての海外旅行で行った中國(guó)の魅力にはまり、90年代の中國(guó)をバックパック旅行する。その後、中國(guó)やアジアの食を中心に書くライターとして活動(dòng)中。著書に「中國(guó)おもしろ商人スクラップ」、「中國(guó)まんぷくスクラップ」など。