中國が「新型コロナウイルス対策」を友好國に積極的に輸出しているとロイター通信が伝えた。その背景としては「米國その他の國々から、感染拡大への初期対応に失敗したと批判を浴びている中國にとって、こうした支援は新たな外交カードになっている」などと指摘した。

ロイター通信が支援の代表例として取り上げたのは、歐州で最も親密なセルビア。セルビアの首都?ベオグラードの空港で3月、中國の醫(yī)療専門家6人がレッドカーペットに降り立った。閣僚らと共に6人を迎えたブチッチ大統(tǒng)領(lǐng)は握手の代わりに腕をぶつけ合う、新型コロナに配慮したあいさつを済ませると、セルビア國旗に続いて中國國旗にキスをした。

中國の助言に従い、セルビアは軽癥者の隔離を開始。感染者を収容する病院の建設(shè)には軍を動員した。同國高官らによると、隔離措置で感染拡大のスピードを抑える効果が出ている。大統(tǒng)領(lǐng)府に近い人物は「中國の醫(yī)師らはセルビアが中國をモデルにした措置を採用したことを歓迎してくれた。できる限り多くの感染者を把握して治療するというモデルだ」と述べた。チームの到著後、ベオグラード中心部に掲げられたプラカードには中國の習(xí)近平國家主席の寫真の橫に、中國語とセルビア語で「ありがとう、習(xí)兄弟」と大書されている。

カンボジアにも中國は醫(yī)療チームを派遣した。チームは臨時病院の建設(shè)や、癥狀の軽い人々を隔離し、公共の場に入る人々の検溫を幅広く実施することなどを助言。東南アジア諸國の中で中國寄りとされるカンボジアでは、助言を受けて海外からの渡航者向けのビザ（査証）発給を大幅に削減した。中國チームの一員によると、カンボジア當(dāng)局はホテルや學(xué)校を改修して帰國者向けの隔離施設(shè)とする助言についても、実行に移すことを検討中という。

中國はセルビアやカンボジア以外にもイラン、イラク、ラオス、パキスタン、ベネズエラ、イタリア、フィリピンなどにも醫(yī)療チームを送った。支援は新型コロナとの闘いにおける世界的指導(dǎo)力をアピールする手段の一つだ。

ロイター通信によると、カナダの元外交官でアルバータ大學(xué)中國研究所のディレクター、ゴードン?ホールデン氏は「西側(cè)諸國はかねて、巨大経済圏構(gòu)想『一帯一路』などを通じた中國の世界的影響力の拡大を警戒しており、中國側(cè)は善意の姿勢を示すことでそうした懸念を鎮(zhèn)めようと努めてきた」と指摘?！钢袊滦庭偿恁胜蚶盲?、國益にかなうと見なす活動を押し進(jìn)めるのは間違いない。そうした活動には自國の統(tǒng)治モデルを推すことも含まれる。今回の場合は疫學(xué)的な方法論だ」とも言及した。（編集/日向）